鈴木海花の「虫目で歩けば」

自然のディテールの美しさ、面白さを見つける「虫目」で見た、
身近な虫や植物の観察や飼育の記録。

ヒナカマキリ対決の結果はいかに

2014-10-26 19:57:01 | 日記

 空高く、風ここちよく、絶好の虫目日和の10月25日、ヒナカマキリ対決は行われた。

 私は八王子組。この日行われる「むしむし探し隊」奥山英二さん率いる観察会に参加させていただくため、10時に集合場所へ。「負けねえぞ!」と気合十分の奥山隊長から、ヒナカマキリは枯葉のある地面にいるので、下を見るように、などアドバイスをもらって、いざ!

 下をみてさがす人々。

 すると、10分もしないうちに、「いたーーー」と声が。

 はやっ。

もう見つかっちゃったよ。

実物をみると、そのヒナっぷりがよくわかるね。

こんな感じで、落ち葉のあいだにいて、ぴょんぴょんはねる。

翅は退化して痕跡を残すのみ、と教えてもらったが、動きはかなり機敏なので

写真を撮るのはたいへんだ。

えへへ・・・早いぞ、まだ三浦半島組は、ポイントに到着もしてないんじゃない?

などと、余裕で電話してみると・・・・

「こっちも見つかってま~す」

あら・・・敵もさるもの。

 

 

手のひらに乗せると、サイズがよくわかる。

 

今度は1円玉に乗ってもらおうとやっきになる人々。

 

表情ゆたか。

ななめ上目づかい。

得意の横目。

正面顔

 

ときに指しゃぶり。

 

交尾カップルもいくつか。←後で昆虫写真家新開孝さんから、ヒナカマキリはかつてはオスは局地的にしかいないといわれていた時代が長く、オスも普通にいることがわかってきたのは最近のこと、と教えていただきました。

ちなみに、オスはメスに比べ、小さ目、細目、色濃い目でした。

 

どうだ!まいったかあ、とまた電話してみると、

「こっちも2ケタ見つかりましたよ。カップルもいくつか」

あらあら・・・・・・三浦も、や、やるわね。

 

じゃああとは卵探しか。

ブロックの下側に卵発見。

しかし小さい。卵塊全体でも6,7ミリ。

 

「卵塊、見つけたよ!」とまた電話すると、

「こっちもです、10個以上!並んで産み付けられているんですよー」

ええっ!!!じゅ、じゅっこぉ・・・・・八王子組に衝撃が走る。

 

 よし、卵塊さがせぇーーー。

 

 しかし、八王子組が見つけた卵塊は結局2個。

 負ける気がしねえ、と余裕で豪語していた八王子組、まさかの敗北。

三浦半島組が卵差で勝利となりました。

 

でも両組とも、たくさん見ることができて、よかった、よかった。

 

 その後は、場所を変えて、ほかの虫さがし。

オオスズメバチまで10センチ。おお、こわっ!

 

梅の木にキイロテントウの蛹。

 

クモヘリカメムシ。

 

これより大きいオオクモヘリカメムシは青りんごのにおいがするというので、

握って振って嗅いでみると・・・くさっ。ふつうのカメムシの匂いでした。

 

材を割ってみると・・・・

 

なんじゃこれーーー。

目黒寄生虫博物館にいそうなこの8センチほどの白いものは、なんとヤマトタマムシの幼虫だった。

これがあの煌びやかなタマムシになるとは。

 

林のなかには、ヒメノコメエダシャク。

 

帰り道の住宅街で、ミノウスバ。

 

 対決には負けちゃったけど、楽しく気持ちのいい最高の観察会でした。