毎年5月ごろ、虫のシーズン開始となると、いっしょにフィールドを歩くメンバーがいます。
昆虫写真家森上信夫さん、時事通信社の昆虫記者、「必殺虫目人」井上恵子さん、「ナナフシガール」新井痲由子ちゃんとお母さんのユキさん、それに夫と私。
今年は森上さんの案内でタケウチトゲアワフキの羽化を、埼玉のほうに見に行こうということになりました。
タケウチトゲアワフキは7ミリぐらいの大きさで、発生は局所的なので、あまり知られていないけれど、昆虫写真家 海野和男をして、『まるで南米のツノゼミだ。アワフキとツノゼミが近縁であることが良くわかるような体型だ。おまけに歩き方などもツノゼミそっくり』といわしめる魅力的な虫。
アワフキというと、幼虫が泡のなかを住処とする虫だが、タケウチトゲアワフキはシナノキ・オオバボダイジュ・ヘラノキを寄主とする特徴的な形態をもつアワフキムシ。トゲアワフキの仲間は,泡の代わりに,筒状の巣を作り,その中に住んでいる。
この日はぜひ羽化を見たい、ということだったが、前日の高気温で羽化はほとんど済んでしまっているようだった。
成虫がたくさんいました。
7ミリと小さい体に、大きな黒い瞳。
もう交尾しているものもたくさん。
なんとV字交尾!
虫目なみんなと探したけれど、ついに羽化シーンには出会えず。
見たい方は、昨年羽化シーンを観察した「必殺虫目人」のブログ↓でどうぞ。
http://soyo29.blog46.fc2.com/blog-entry-654.html
でも目的の虫がたっぷり見られて、みんないい気分。今シーズンもたくさん虫が見られるように記念撮影しようよ、ということになりました。