おととい15日は、家のまわりで精霊トンボ(ウスバキトンボ)が群れ飛んだ。
祖父母、父、母、叔父、従妹・・・亡くなったみんなが飛んでいるみたい。
ウスバキトンボは産卵前に、山地や草地をこうして飛ぶらしいけれど
なんとも風情のあるトンボだなあ。
神様の気まぐれなプレゼントみたいな風の気持ちいい昨日、
ハイイロチョッキリの産卵痕のあるクヌギのドングリを探したいと、里山へ。
あ、そうだツノトンボの卵なんかもないかなあ・・・。
7月29日の朝、我が家の玄関に来たツノトンボ。
今頃は、卵や幼虫が見つかるのではないか。
農家の畑や家々が並ぶ道から、一歩林道へ入ると、あった、あった。
道に切り落とされたばかりのクヌギやコナラの枝付きドングリが。
それにしても、この切り口の切断っぷりには驚く。
どの枝も切り口はそっくり。
ハイイロチョッキリは大好きな虫なので、持ち帰って飼育してみることにする。
ブルーベリー農園に、ホソオチョウが飛んでいる。
(農園のなかなので、入っていくのがためらわれ、写真はないが)
初夏にこの近くでホソオチョウの幼虫を観ているので、このあたりで繁殖しているようだ。
きょうは夕方から用があるのでそろそろ引き返そうか、と思っていたら
携帯にメール。
Iさんからだ。
「ツノトンボの卵見つけました!これから都内に行くので、お渡しできるのは月曜日になるので、
それまで孵化しないといいなあ」と。
私がツノトンボをもう一度飼育したいので卵か幼虫が欲しいなあ、と言っていたのを覚えていてくれたのだ。
渡すまで孵化しないでね、とツノトンボの卵を持ち歩いてくれているI さんが目にうかぶ。
うれしいなあ。
初めてツノトンボの幼虫を見つけたときのあの驚きがよみがえる。
「これは・・・いったい何?」
アリの行列で狩りをするアオオビハエトリを観ていたときのこと。
ハエトリグモと同じように、アリを狙っているかと思われる見たこともない生き物が。
かなり前のことなので、全く知識もなく、ただただ?????。
調べてみてツノトンボの幼虫の姿だったとわかり、ああ、採集してくればよかったと後悔。
もう一度出会いたいものだ、と願っていたところ、一昨年卵を見つけて、孵化にはこぎつけたものの
都会暮らしの身には、肉食の幼虫にいいサイズのエサの供給がおいつかず・・・・・・飼いきれなかった。
で、住む環境がすっかり変わった今、もう一度チャレンジしてみたい、と思っていた。
ツノトンボの飼育は難しいらしい。
3齢まで育った幼虫はそのまま越冬するらしいが
羽化はどんな風におこるのだろう?
知りたい!
自分の目で見たい!
帰り道、道に迷ってしまった。
県道を目指してとりあえず前に進む。
すると道の駅みたいな建物が。
野菜と卵をしこたま買い込んで、重いけど心ははずむ。
成熟したばかりのニワトリが初めて産んだ卵―初たまご25個入りとアローカナの青い卵もゲット。
卵好きの私にはたまりません。
すぐとなりにある豆腐専門店で、豆乳ソフトクリーム。
風がとおる。
なんだか、行き当たりばったりの旅行気分。
風がとおる。
オカラドーナツや揚げ出し豆腐と豆腐ハンバーグも買ってきてここでランチしよう。
明日はツノトンボの孵化に備えて、近所の小昆虫さがしをしておこう。