シロスジショウジョウグモの赤色変異型。
福音館書店から出ている『ちいさなかがくのとも』
というかわいい絵本月刊誌があります。
対象年齢は3~5歳。
幼稚園生ぐらいですね。
虫がテーマの号もたくさん。
この月刊誌にはさみこまれている小冊子はお母さん、お父さん向けで
毎回テーマにそったインタビューが載っています。
編集部からこのインタビュー取材の依頼があり、
虫好きな子どもを育てるには、
おかあさんたちの虫への対し方がカギを握っている、
と常々思っている私は喜んでお引き受けしました。
フィールドで同じものに興味をもっている人に出会うのは楽しいものですが、
特に子どもたちは、「なに見てんの?」ときいてきたり、
捕まえた虫をうれしそうに見せてくれたりするので、
虫を見ながら、横目で、あ、あの子、虫好きらしいな、
などとうれしい気持ちになることもしばしば。
特に、いっしょにいるおかあさんやおとうさんが、
自分たちも虫に興味があるような様子の時は、いいな~と思います。
取材のときは、必ずまずは「虫目で歩く」ってどういうことか、を実感してもらうために、
記者の人と虫目歩きをすることにしています。
今回はもう虫が少ない時期ですが、
あそこなら完全オケラということはないだろう、と
またまた森林公園のバグズ・ストリートへ。
取材の2日前(11月20日)、気温が高かったので
下見に行くと、
えっ、ストリートの入口で、
いきなりウシカメムシ5齢幼虫ですよ!
採集。
今年ウシカメの4齢幼虫を見つけて狂喜したのもこの森林公園でしたが、
バグズ・ストリートのほうで見るのははじめて。
一気に気分がよくなり、これならあさっての本番もだいじょうぶだろう、と。
つづいて、メスはよく見るものの、オスははじめてのカラスハエトリ。
立派な成熟個体です。
ごつくて、腕がぶっとくて強そうで、カッコいいです~。
ブログのトップにも貼っているシロスジショウジョウグモの赤色変異型も
ストリートにいました。
もともとは黒い体色のクモですが
きょうも赤色変異型を見たということは
けっこう赤ヴァージョンが多いっていうことでしょうか。
あっ、あっ、この虫のフンみたいのは、
もしかしてムシクソハムシ?
ずっと見たかったんだあ~。
たった2ミリだけど。
ダックスブンドみたいなずんどうの体に、ちょこちょこ動く足がすごくかわいいの。
それにしても、あまりに芸のないヒドイ和名です。
目視で虫のフンにしか見えなかったものが、
ルーペでのぞいた瞬間、
かわいい生きものに変わる―これも虫さがしの魅力です。
この日は他にもクヌギカメムシやアカスジキンカメムシの幼虫もいて、
ストリートはにぎわっていました。
さて、取材当日。
陽はでているものの、2日前と比べて気温がぐっと下がりました。
虫はいるのですが、3ミリ以下のハエトリグモの幼体とか、
ルーペが要るサイズばっかり。
この日の最大サイズはこのクヌギカメムシ。
赤い肢がチャームポイント。
手すりの下にはクモの卵のう。
色が白いので、
ジョロウグモではなさそう。
それでも数だけはけっこう見られて、
さすがバグズ・ストリートだ、と思ったのですが、
手すりを全部見終わると、
「あっ、もう1時間たってます!」と
編集の方が驚いていました。
『虫目で歩けば』の「虫目のつくり方」というページで
「その1 カメよりゆっくり歩く」と書いたのを実感してもらえたようです。
週末には気温がまたあがったので
もういちど、バグズ・ストリートに行きました。
この日ははじから見る虫を、全部写真に撮ってみることにしてみました。
小さい虫ばかりでしたが、なんと写真が撮れただけでも35種類も。
やったーっ!
たまご見つけちゃった。
たる型のカメムシの卵っぽいので
採集。
菌食だといわれているムーアシロホシホシテントウが
ウスキホシテントウを襲って、食べてる現場を目撃した。
ちゃんと鼻はゾウムシしている
2ミリの茶色のゾウムシ。
体中にそこいらのごみをつけて擬態しているこの虫。
よくみかけるものの、そもそもどんなカテゴリーの虫なのかわからなくて、
名前を調べる手がかりがない・・・・ゴミだと思っているものが動き出すのが面白いのだけど。
もこもこ歩いていた。
*後日、クサカゲロウの一種の幼虫、と判明。正体がわかると愛しさも増す。
*さらに後日、おなかのほうをみてやろうと、手に乗せていたら、なんかチクッと・・・
咬まれたー。
ある方から、この森林公園の手すりの観察を
一年以上もつづけている方がいらっしゃるときいたのですが、
その方によると、ここでは冬も虫をみかける、と。
冬のあいだも、観察をつづけ、
どうしてここに虫が集まるのか、
その謎を解きたい!
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今回は連載10回目。
『バショーの落としモノ』
バショーが飛べなくなったのはなぜ?
モーデカイの不思議な卵から生まれたものは?