偽りの われに驕りて 空蝉の 世を食ふものの 追放の門
*偽物の自分をかぶって生きているものは、自分をえらくいいものだと思い込んでいます。人から盗んだもので作った自分が、いかにもそれらしくいいものに見えるからです。
しかし本当の自分はそういうものではない。どんな美人に化けようと、すばらしいアスリートに化けようと、しょせん偽物は偽物。自分のことしか考えてはいない。
そういう段階で勉強をやめているからです。まるで動物のように、自分のことだけしか考えていない馬鹿が、それは高い勉強をした人からいいものを盗んで、自分をいいものにしている。そういうものが、自分をいいものだと奢っている姿はとても醜い。
彼らがいいものになるためには、それはたくさんの人を犠牲にしなければなりません。多くの人から徳分や美しいものを盗み、自分にくっつけ、自分を徳分のある美しい人間に見せる。馬鹿者はそういうことばかりして、この世界に苦しみをふりまき続けてきたのです。
そのようにして、この世を苦しみの世界にしてきたものは、もうここで神に絶縁状をたたきつけられ、追放の門を見るのです。
自分では何も努力せずに、うそとぬすみでいいものになってきた馬鹿は、この時代ですべて人類を落ち、この世界を追い出されるのです。
この世界は神の愛の世界。あらゆる美しいものがある。すばらしいものがある。神の美しい努力のたまものです。それを馬鹿どもは、醜い我欲で乱し続けてきたのです。
馬鹿者は馬鹿でこの世に君臨し、この世界を永遠支配しようとしたのです。それは自分以外の人間をすべて自分のために利用できる資源にしようとしたということです。
神になりかわり、すべてを自分のものにしようとしたということなのです。