なにゆゑに そこまで青き きうりぐさ 夢詩香
*また季節にあってない写真ですが。
キュウリグサは5月ごろに咲くんじゃなかったかな。2~3ミリの小さな花で、葉や茎をもむとキュウリみたいな匂いがするから、キュウリグサっていうそうです。
わたしはこんな小さな花が好きで。
米粒みたいに小さいのに、ちゃんと形はできていて、きれいな青い色が塗ってある。とてもきれい。
わたしも時々絵を描くことがあるんですけど。絵の具でも色鉛筆でも、こんな小さな花を描いて、青い色を塗ることなんてとっても難しい。でも自然の世界では、そんなことがごく当たり前にある。それが時々不思議でならない。
だれにこんなことができるんだろうって思う。
不思議な気がして、キュウリグサが咲くと、いつでもすぐに近寄っていって、ためつすがめつ見てしまう。
なんてきれいな青色なんだろう。
小さなものには、小さなものの、何かがある。小さいからこそ、何かができる、何かがある。
そんなことを思っていると、田舎で地味に働いている自分が、うれしくなったりする。