えらさうに いへばおのれが 馬鹿になり 人に頭を 下げねばならぬ
*なんとなく、水曜日にここの記事を書くのが習慣になってしまいました。一度癖がつくと、どうしてもそれでやらねばならないような気になりますね。別に誰かに強制されたわけでもないのに、何らかの規則に従いたくなるのは、わたしたちの癖かもしれません。
ところで表題の歌ですが、解説の必要もないほど明らかなことですね。人間、偉そうにものを言うと、それが自分に返ってきて、自分が馬鹿になるような事態を招き、人に頭を下げねばならなくなる。そういうことはよくあります。
人間のできた人なら、人に頭を下げることなど簡単にできるものだが、まだ幼児的プライドに凝り固まっている人には、それがとても難しい。またそういう人に限って、必要もないのに偉そうなことを言ってしまうものだ。自分を下げて、丁寧にものを言えばなんとかなるものを、自分を大きく見せようとして、偉そうなことを言ってしまう。そして世間からの反動を食らい、みごとにプライドをたたきつぶされるようなことになる。
はたから見れば、それも人間の修業なのだと言えますね。偉そうなことを言って、たたきつぶされるということを繰り返して、人は自分を押し下げることの大事さを学んでゆく。偉そうにものを言えば、それが自分に返ってきて、自分の不幸の種を作るのだということを、深く自分に刻み付けていく。
人に頭を下げられる人は、そういう大事な修業をちゃんと修めてきた人です。人間、それができなければ、半端者といわれても仕方がありません。生きていくには、時に応じて上手に人に頭を下げていくことも、できなければならないのです。
自分の分もわきまえず、偉そうにものを言えば、それが自分に返ってきたとき、とてもつらいことになりますよ。言葉は、丁寧に、美しく使わねばなりません。人を馬鹿にするように、嫌な言葉を使って偉そうにものを言えば、自分の不幸をひっかけるのだということを、覚えておきましょう。