比企の丘

彩の国・・・比企丘陵・・・鳩山の里びと。
写真、文章のリンク自由。

渡良瀬遊水地・・・谷中村跡・・・冬の風景

2011-01-17 | 語り継ぐ責任 公害・被ばく・環境
1月14日、久しぶりに渡良瀬遊水地を歩きました。寒いのですが風のない日、旧谷中村跡・・・(といっても一面の葦の原とところどころにある屋敷のあったという標柱だけですが)・・・を8X双眼鏡と10Xデジカメを持ってブラブラと鳥見散歩です。

葦刈りの作業をする人たち。

旧谷中村の氏神様・・・雷電神社跡・・・今は小高い塚と標柱のみ。

標柱の下にお賽銭が・・・尊い。
旧谷中村の延命院跡。梵鐘と赤い鉄の箱(中に誰でも書くことのできる連絡ノートと手作りの谷中村たよりが入っています)。

1741年鋳造の梵鐘
久喜市の火の見櫓に使われていたものが里帰り。
実物は藤岡町(現栃木市)の歴史資料館に。これはレプリカです。
延命院の鐘から振りかえると旧谷中村の村びとたちの共同墓地跡です。
廃村になったのは1906年、もう105年たっています。
・・・新しい卒塔婆とその下にお花が。

共同墓地のランドマーク・・オオクヌギです。

渡良瀬川の最上流の足尾銅山、そしてこの谷中村をつなぐ線が近代日本の公害の原点です。
谷中村に関する過去ログです。
  2008年5月22日・・・「渡良瀬遊水地・・・延命院の鐘
  2008年5月27日・・・「渡良瀬遊水地・・・谷中村(終章)・・・墳墓の丘
  2008年3月20日・・・「渡良瀬遊水地・・・野焼き(終章)・・・谷中湖

延命院の赤い鉄の箱の中にある谷中村たよりを持って帰り読んでいます。ラムサール条約登録(湿地の動植物保護の国際条約)を申請してるそうです。次回の開催は2012年5月のようです。日本では37の登録地があります(尾瀬、奥日光の湿原、琵琶湖などですが有名でないところもいっぱいあります)。渡良瀬川の鉱毒の集積地として作られた人工的な湿地であり国際空港とか演習地とかそういう計画もあるようですが、今は貴重な動植物の宝庫のような自然湿地になりました。ぜひ条約登録が実現してほしいです。連絡ノートの抜粋も載せられています。小学生、九州から来た人、韓国姓、中国姓の人も書かれています。

ゆっくりと歩いても30分も歩けば一回りですが、帰りに高い木の枝の中にトンビが・・・さらに少し歩くとノスリもいました。いちおう猛禽ですから写真を撮ろうと車に戻って24Xのカメラを持ってふたたび木の下に。じっと待っていてくれました。


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