「前衛」2月・3月号に不破哲三さんの講演「『科学の目』で日本の戦争を考える」が掲載されました。
今回の特徴は、中国侵略から15年戦争の無責任な進め方まで含め、日本政府公認の公式文書で語っています。
太平洋戦争参戦の真珠湾攻撃も、東条英機首相の知らない間に、天皇と軍部だけで決定していたこと。補給を考えない作戦を次々と無理押しして、半数以上が餓死した戦争だったこと。
無謀だと思ったのは、グーグルで地図を見て、現在も道路のない、富士山より高い四千メートル級の山がつらなるニューギニア(日本より大きい)熱帯ジャングルの山越えを無理強いする無責任さ、現在の地図を見ても、未だに道路がありません。
効果が期待できないことは明白な特攻作戦の無謀も書いています。
「戦争」と言わず「事変」と言って、戦時国際法を守らない口実にするなど、韓国・朝鮮の人々や・中国の人々を蔑視する野蛮さとずるさ。(「事変」の呼び方のちがいは以前に、私の友人の大学教授から教えて頂きました)。
敗戦が決定的になったときに、彼らが守ろうとしたのは、国民でも天皇でもなく、三種の神器だったという、時代錯誤の考えなどおどろきです。
この戦争を礼賛している安倍内閣がいかに、戦後の世界秩序を覆す無謀なものか、これでは、世界的に孤立する道ではないかと思います。
「公然慰安婦」制度の経緯を戦後語った、支那派遣軍総司令官だった岡村寧次大将の講演も紹介しています。