日本の戦争を肯定化する、歴史書の役割に 小説「坂の上の雲」司馬遼太郎 2020年01月25日 | Weblog 「坂の上の雲」全8冊読みました。戦闘場面がすべてと言ってよいほどです。 戦争の本質は描かれておらず、武器に勝るロシア軍を、地上と海上で作戦と死を恐れぬ統率力で打ち負かしたことを描いています。 戦争そのものへの疑問や戦争に巻き込まれた庶民の姿はありません。日本人スパイの活躍で、ロシア国内に暴動が起こるように仕掛けたり、ロシア帝国に抑圧を受けていた、諸国を援助するなど、戦争が肯定的なものであったと描いているため、明治以後の戦争すべてを正当化する歴史書の役割をもった小説になっています。