小諸 布引便り

信州の大自然に囲まれて、風を感じ、枝を眺めて、徒然に、社会戯評する日帰り温泉の湯治客です。愛犬の介護が終了しました。

苫小牧港フェリー火災は他人事ではない!:

2015年08月02日 | 社会戯評
苫小牧港フェリー火災は他人事ではない!:
韓国のフェリーボートの沈没事故の記憶もまだ、薄れないときに、徳島港向けに、東京有明埠頭から、つい三週間ほど前に、フェリーに乗って往復したことから、今回の苫小牧港向けの商船三井のフェリー火災事故の一報は、全く、肝を冷やされる。本当に、他人事ではない。もっとも、フェリーに乗船したことがないと、確かに、新聞記事の如く、小さな扱いにしかならないのか?トラックのエンジンが掛かっていないにも拘わらず、何故、一体、このトラック付近から、煙が上がったのであろうか?どうやら、冷凍装置付きトラックの付近から煙が出ていたという情報もあることから、エンジンが掛かっていなくても、確かに、電気系統の障害から、失火したという可能性も否定は出来ないようである。詳しい原因究明と調査と対策が、一日も早く、待たれよう。それにしても、乗客に、死傷者がいなかったことは、何よりである。(もっとも、消火に最期まで携わった行方不明の二等航海士には、その職務に対する責任感に敬意を表するし、そのお陰で、乗客に遭難者がでなかった事は、よかった。)それにしても、フェリーの構造というものは、乗客の客室は、上の方のデッキにあるわけであるが、自家用車などの積載は、確かに、下の方のデッキになる訳である。謂わば、ビルの四階・五階に相当するわけである。結構、喫水線からすると、高いことが窺われる。トラックの運転手だけでなくて、小さな子供も乗客に含まれていたであろう事は、夏休みの最中であるから、容易に、想像されようが、兎に角、無事で何よりである。改めて、映像や写真を眺めると、上部デッキでも、もの凄い勢いで、黒煙があがっていたことが分かる。改めて、自分の乗船していた徳島フェリーの写真を見直してみても、他人事ではない。よく、無事で、退避、下船できたモノである。船長の判断にも、敬意を表したいモノである。この苫小牧フェリーは、三十周年にもなるそうであるが、何とも、皮肉な事故である。GPS管理による船の軌跡が、管理されていて、周辺の海域にどんな船が救助に向かえるのかも、瞬時に、分かる安全管理システムも、素晴らしいモノである。もっと、積極的に、こういう保安・安全設備も含めて、船の安全航行を訴えても悪くはなかろう。別のフェリー航路を利用してみて、そんな感慨を、今回の事故で、思う次第である。