小諸 布引便り

信州の大自然に囲まれて、風を感じ、枝を眺めて、徒然に、社会戯評する日帰り温泉の湯治客です。愛犬の介護が終了しました。

新興国を蔽う暗雲:

2015年08月28日 | 社会戯評
新興国を蔽う暗雲:
世界同時株安なる言葉が、紙面を躍っているが、欧州でのスペイン、ポルトガル、そして、ギリシャの時もそうであったし、昨今では、中国の急激な経済の減速もそうである。そして、とうとう、成長著しかったBRICSや東南アジアの諸国でも、所謂、3重苦や、4重苦と呼ばれる、株安、原油安、(資源安)、通貨安、が、主たる理由で、一挙に、局面が変わり始めた。財政や金融緩和などの出動を以ってしても、なかなか、これらの根本的な解決には、至らないことは、誰しもが知っていようが、マネーというものは、そんなことには、根本的に、一向にお構い無いものである。日本でも、危機感を募られているのであろうか?4つの鯨たちも、株価の買い支えに、必至の形相である。いやはや、こんな様相を呈し始めると、2年後の消費税の再度の値上げも、影響が出かねない勢いであろう。大体、中国の工場設備や遊休設備は、今や、ビックリする程の莫大な数字とも言われており、仮に、その試算が、本当なのであれば、金融緩和などでの景気矢株安のてこ入れなどは、可笑しな話であろう。反腐敗キャンペーンなどというあからさまな権力闘争をしているどころの話ではなかろうにとも、思われるが、そこは、大国、中国であるから、実に、面白い。それにしても、バブルの崩壊を経験している日本人には、これまでの「泡沫の宴」は、明らかに、馬鹿げた兆候であって、いつの日にか、ババを誰かが掴まされるという予想は、充分出来上がっていたはずである。それにしても、ハードランディングどころか、底なしの坂道を転がってゆくような、その先には、新たな低インフレから、デフレへと続くであろう長い低迷の坂道が、待ち受けているのかも知れない。それを一番良く熟知しているのは、日本人だけであるかも知れない。逆に、日本は、しっかりと、今こそ、脱デフレと成長への新たな道筋を世界に、示さなければならないが、なかなか、こちらとしても、難しい局面に陥りつつあるのが、現状なのであろうか?