小諸 布引便り

信州の大自然に囲まれて、風を感じ、枝を眺めて、徒然に、社会戯評する日帰り温泉の湯治客です。愛犬の介護が終了しました。

花桃を活けてみる:

2016年04月02日 | 自然・植物・昆虫

=花桃を活けてみる:

春のお彼岸の中日に、静岡の天竜川沿いにあるご先祖さまのお墓参りに、行けなかったので、夫婦、二人で、春のドライブも兼ねて、出掛けることにした。例年、途中で、お花を現地調達することにしているが、今年は、余りに、我が家の庭先の花桃が、二階の窓ガラス越しに眺めると、見事に咲き誇っているので、それではとばかりに、高枝切り鋏を使って、空に向かって、真っ直ぐに伸びた枝を摘めるのも兼ねて、何本かをカットしてみた。通りを行き交う人にも、お裾分けで、既に、2本づつ、20束ばかりを玄関先に、無料で、お持ち下さいと書いておいたところ、あっという間に、なくなってしまった。きっと、お花好きな人達が、多いのであろう。大きな枝を鋏で、少しばかり、カットして、長さを調節してみたところ、それでも、まだ、小さな枝に、白やピンクの花が、ついているので、お墓へのお供え用とは、別に、テーブルに、載せられるような小さな花瓶に、活けてみることにした。部屋の中は、暖かいので、きっと、小さな蕾も、すぐに、開いてしまうかも知れないが、なかなか、綺麗なものである。既に、樹木自体は、二階をはるかに、超える背丈にもなってしまい、枝を摘めて切るのも、一大事である。しかしながら、余りに、一挙に、切り詰めてしまうと、今度は、花が、来年、うまく咲くかどうかが、おおいに、心配になってしまうものでもある。花が終わると、大きな桃の実がなり、それを播いておくと、種から、発芽して、苗になり、ご近所では、今年、花が咲くほどに、大きく育ったと、話されていた。毎年、我が家では、東京で、花桃の花見をしてから、小諸で、ゴールデンウィーク頃にかけて、山桜や八重桜の花見である。都会では、花の終わった後が、大変で、花びらや落ちた実の後始末が、悩ましい限りであるが、それでも、毎年、道行く人が、花見を喜んで貰えれば、これも又、一種の趣向ではなかろうか?今度は、白いハナミズキの蕾が、随分と、膨らみ始めて、次の出番を待ち構えている。花ズオウ、小手毬と、続き、紫陽花へと、やがて、バトン・タッチすることになる。この頃には、毎年、シジュウカラが、樹にかけた巣箱に、営巣、抱卵する時期になろうか、果たして、今年は、どうだろうか?外では、鳥の声が、日増しに、大きくなり、今日は、不如帰の啼き声も、初めて、聞かれた。