超高速AIトレーダーに果たして、勝てるのか?:
株高の潮目も大凡、変わり目に来たようで、機関投資家ならいざ知らず、素人の眼には、一休みとゆきたいところであろうが、何でも、米国仕込みの機械による自動株式売買システムなるものが、しかも、驚くべきことに、AIを駆使して、更には、超高速でもって、人間には、出来かねるような経験と学習と予測を、瞬時に、行ってしまうようなシステムを、大手の野村證券が、導入を検討しているとか、報じられている。これでは、素人の投資家などは、ひとたまりもないではないか?電話による旧来の株式売買が、ネット証券や、コンピューター・システムを導入したデイ・トレーダーでも、何台ものスクリーン画面を見較べながら、最終的には、人間が判断していれば、まだしも、もはや、ここに至っては、AIなる人工知能に、熟練トレーダーの役割をも、担われる羽目になるとは、どうしたものなのであろうか?一秒の何百・何千分の一の差で以て、勝負が決まってしまうような高速化と機械化の波に対する、『不平等』は、議論されることはないのであろうか?競争の平等性は、何処かへ、ぶっ飛んでしまったのであろうか?売りと買いを同時に、機械が、超高速でそのタイミングを逃さずに、完了して、一円の利ざやも、負けることなく、勝ち取るそういうシステム自体に、問題はないのであろうか?もう、これまでの直感とか、経験に頼るような手法は、通用しなくなりつつあるようでいて、密かに、不平等、同じ土俵での相撲は、難しくなりつつあるように思われる。それにしても、これでもか、これでもかと、技術の方がどんどん、法律や現状を追い越していってしまうのであろうか?