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公平性が問われる報道のあり方?

2011年04月06日 22時36分25秒 | インポート

 今朝は、昨日までの寒さとは一変した陽春。カーテン越しに入ってきた朝日の日差しでいつもより早く目覚めました。時間的余裕があってゆっくりと●●●新聞の朝刊を読んでいると“選挙カー使用せず 公費 震災支援に”という記事に目がとまりました。市議選で「選挙カーを使用しないことで、助成予定の公費を東日本震災の復興支援に回す」という記事を読んで理解に苦しみました。東日本大震災が発生したのは苫小牧市の新年度予算(議会中)の審議の時です。当然、選挙に関わる予算も含め、予算案は全会派一致で議決した内容だけに、今朝の報道には素朴な疑問を感じます。

 確かに“選挙カー”を使用しなければ、当初予算に対し不用額が生じますが、問題は「不用額が出たから震災の復興支援に回す」という単純なことではありません。予算の仕組みを知っている現職の方なら、当初予算でも補正予算でも年度末の段階で不用額が生じた(予測も含め)場合には、12月か年度末(2月定例議会)の補正予算で減額補正するのが常識の話と理解していました。「自粛するからその分を震災の復興支援に回す」という考えは予算そのものを良く理解していない?としか考えられません。

個人的には、選挙で“選挙カー”を自粛することに異論を挟むものではありませんが、今日の報道を読むと「“選挙カー”を使用する候補は震災復興に協力的ではない」との有権者の誤解を生じさせるものと受け止められる内容です。あえて“選挙カー”使用の有無を個人名まで記載して報道する意図が良く理解出来ません。予算議会中から“候補カー”は出さない、と発言していた議員は他にもいたことですから、むしろ今回の報道は報道の公平性に欠けるものと受け止めます。こんなことが記事になるのなら、まさに「暗闇選挙」を応援しているようにも感じ取られます。

私は、方法論は別としても選挙を行うのであれば、個人の政策を有権者に訴える手段として“候補カー”は有効な手段だと思います。

 さらに、自粛する方々が予算審議の段階でそうした意見・提案をされていたのであれば別ですが?少なくとも、こうした質疑は予算委員会ではありませんでした。しかも、会派全体がまとまった考え方なら別ですが、同一会派で意見一致していないことを「合意」と表現されることも理解出来ない内容です。

 震災への義援金は全議員が参加して届けています。市として予算付けをして増額するのなら、改選後の6月議会で議論する内容と思います。

 政党関係者が予算問題を議論する前に、国民の税金で政党に配分している“政党助成金”(年間約314億円)をそっくり復興支援に出すことが優先すべき、と政党助成金を受け取らない日本共産党だからハッキリ言えるのです。

 マスコミ関係者も読者に誤解を生むような報道には慎重さが必要と感じます。