今日の午後からは、東日本大震災の被災地復興、福島原発事故の対応そっちのけに「菅内閣不信任決議」案の攻防をめぐる報道に明け暮れていました。提出した自・公などの政党は、不信任案は出すものの「被災地の現状を考えたら、解散は求めることは出来ない」として内閣総辞職求めつつ、その後の政権構想について展望すら提案出来ない状況で、まさに党利党略で無責任なもの。と同時に、渦中にある民主党は、午前中に(国会)議員総会を開き、「一定の目途が・・・」と(首相)自ら退陣宣告をして内部固めをして否決するありさま。本当に“国民不在”と言う言葉がピッタシです。さらに政治不信を拡大させた1日だったと思います。
不信任決議が否決された午後4時前のこと。ある出先での巷の会話を紹介します。
「いまどうしているの・・・」(Aさん)、「ひと儲けしようとパチンコに行くんだけど、負けが続いているので仕事している」(Bさん)、「仕事あるなら俺にも紹介してくれない」(Aさん)、「何、お前失業中か・・・」(Bさん)、「俺らのような生活実態を政治家は知っているのかナ?不信任だとか騒いでいる暇があるんだったら“まともな”ことをしてほしいよナ」(Aさん)、「それを選んだ俺らも悪いんだよナ!」(Bさん)、「俺、頼まれてももう選挙に行かない・・・」(共通の声)、最後に「誰が(首相を)やっても俺らには仕事が来るわけでもない。来るのは増税だけ・・・」と不安の声でした。
国政のトップリーダーの質が問われていますが、今朝のTV報道で岩手県住田町の町長の決断には驚きました。震災前から街おこし(景気・雇用対策として)として「もしものことを想定して、地元産(気仙杉)を活用して木材仮設住宅用の木材加工を進めていた」とのこと。震災後、直ちに専決処分を首長判断で行い、地元に仮設住宅を建設して被災者救援に役立ちました。議会はもちろん、町民からも「即決した判断は正しい」と高く評価されていました。「備えあれば・・・」の模範ですネ。