親骨に紙が収まるのが扇子で、親骨より紙がはみ出すのが扇だろうと思っていました。
扇子と扇は言い方が違うだけだそうです。
舞扇は紙がはみ出ていますし、舞扇子とは言わなものと反論しても仕方がありませんが。
携帯用扇風機の女性用の扇子。親骨の形や素材も様々。
この形をほたて貝というそうです。
故人の和尚さんのインド土産。紙箱にガラスが貼ってある。
白檀で作られ開けると香りが広がった。
女性用です。当然印刷ですが、奥村土牛画伯と堂本印象画伯の絵でした。
男性用です、先端の変わった造りの親骨見たこと無くて、おもしろいと入手しました。
数年後、露店で古い扇子物色している高齢の上品そうな小柄な男性がいました。
「京都のべっぴんさんが・・・」と何度も繰り返し独り言を言っています。
この人御存知かもの予感が走りました。
「それは、お師匠さんが稽古場の床を突きつつ指導した扇子だ」と、見もしないのに教えてくださいました。
持ち主の名前が書かれています。
記念品として配ったようです。両面が金と銀です。
松葉が一面に散っています。
♪~なぜに松葉が気に入った、枯れて落ちるも二人連れ、という歌謡曲の一節からデザインに使われたのなら粋だけど。
左の箱入りの一対は吉田初三郎の京都鳥観図です。鳥瞰図のカテゴリーで開きましょう。
次に並ぶ2本は夫が記念品として頂きました。
真ん中の小さい2本はお茶席用です。赤いのは二十歳の時おけいこを始めに揃えました。
裏千家代々宗匠などの花押が両面にあるのは、先生からいただきました。
畳んで前に置いてごあいさつします。お月謝の袋をのせて師に差し出します。
右の2本は、男女それぞれの儀式用です。
男性は両面無地、女性は金と銀です。
帯に挟んで出席し、ごあいさつする時に使います。女性は開くことはありません。
箱にはスエヒロと書かれています。お扇子とは書きません。