大正時代に入ると、祝賀行事に頻繁に花電車が登場するようになりました。
大正3年11月7日、青島(ちんたお)陥落祝賀花電車です。
はがきは、風化して糊ががはがれていました。3枚の紙を重ねて一枚にした物でした。
大正5年11月3日 立太子式奉祝花電車。
立太子の礼とは、皇太子と宣明する皇室の儀式です。
迪宮裕仁親王(後の昭和天皇)の立太子礼です。満15歳でした。
萬歳号の絵はがきが、2つの製作所から発行されています。
下段の方の製作所は他にもう一枚あります。
奉祝号。
因みに、立太子礼は、
後の大正天皇 明宮嘉仁親王 明治22年11月3日、満10歳。
今上(平成)天皇 継宮明仁親王 昭和7年11月10日、満18歳。
今年5月に天皇になられる皇太子さまは平成3年2月23日、満31歳だったそうです。
こちらは東京市三大祝典花電車。
三大祝典とは、皇太子成年式・遷都50年・東京市制30年で大正8年4月~5月だったとか。
後ろから違う電車が来ています、最低でも3車両はあるはずですから、絵はがきももっとあったでしょう。
以後は地方自治体でも催され、絵はがきがたくさん発行されました。