雨の日は、みの笠で野良仕事をしていた先祖たち。
農協で売ってるナイロンのカッパは、熱がこもって嫌だとみのを着続ける人も多かった私が子供の頃。
2013年(平成25年)91歳で逝った父。
その10年くらい前だったと思う。
「蔵にワシがこしらえた蓑が2つあるが、要らんか?」と言った。
「ヒロレ(蓑の材料の植物の方言)はこの辺にしかなく、隣の集落などはワラの蓑だから、雨に濡れると重たい」
「うん、もらう」先祖の古いものに子供のころから興味を持っていた私は即答した。
「たころばちもごせやい」「おう、やあが、持っていね」と、方言での会話です。
「たころばち(笠)もくださいよ」「うんあげるから持ってお帰り」と言い合ったのです。
丈130cm、幅120cm。もちろん未使用です。
刈り取って、数か月池に漬けて腐らせ植物の繊維だけにして、乾燥させて編み上げるのだと思う。
生えているスゲは見たことが無く、ずっと気になっていました。
すると、図書館でこんな本を見つけました。スゲだけの本があったなんて。
これではないかと閃いた。この本には無いが、別のサイトで私の生まれた自治体名もあった。
絶滅危惧にちかくなっているかも知れません。
笠は竹の皮と角ばったままの竹ひご、中央のアクセントは桜の木の皮です。
あごにかける紐はこのようにするのだとは知っていたので、布で作ってみましたが少し長く不細工でした。
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