レトロの小部屋

紙物を中心に古物を集めています。

たばこ 5 みどり

2017年06月14日 09時40分35秒 | たばこ

たばこ「みどり」 袋の形を維持するためにカード状に切ったボール紙が入れてありました。

左右の側面。

朝鮮総督府専売局。

専売局もそうだったのか。
植民地時代、
逓信省の記念絵葉書は、朝鮮総督府や台湾総督府から内地(日本国内)と同じものが、総督府名で出されていたので、なるほどと思いました。

 


たばこ 4

2017年06月13日 09時07分21秒 | たばこ

ピース10本入り  デザイン入選作 関口重雄氏。
            昭和21年1月10日発売。
                       デザイン変更は何度もなされました。

エアーシップ 10本入り 大正15年5月21日~昭和12年8月31日。
グローリー  10本入り デザインテーマ 「鶏と旭光」 岡田三郎助画伯。  昭和3年10月2日~昭和4年3月31日。

似た様なこの2つ。12銭と7銭。

光 10本入り デザインテーマ「陽光と瑞雲」杉浦非水 作。昭和11年(1936)11月。
          戦時下、金を黄にとか、赤一色にとか、地色を白一色になど何度も色刷りの変更がありました。 
          昭和30年原点に戻しました。

翼鵬 10本入り デザインテーマ「爆撃機と積乱雲」 田中富吉 作
           昭和18年12月18日より昭和20年1月まで何度も色刷りが変化しました。

コロナ 10本入り デザインテーマ「金冠蝕」 入選作 斉藤進 氏。
            昭和21年1月10日~22年3月31日。中身が入っています。


たばこ 3

2017年06月12日 08時47分55秒 | たばこ

リリーは明治38年4月から発売されて、中断もあって昭和9年3月まで。

胡蝶は懸賞入選、香取五郎氏デザインです。明治39年11月より、大正13年から昭和9年まで緑色の印刷ですって。

チェリーは大正15年3月から昭和19年3月まで、10銭と12銭の箱です。12銭の方の色は日焼けかもしれません。

扶桑 デザインは杉浦非水氏。昭和13年4月から15年9月まで。
憩  昭和23年7月~昭和26年2月。 昭和23年7月から昭和24年6月までは20本入りもあったようです。

朝日の記念たばこでしょうか?
紀元二千六百年って昭和15年。ちなみに今年は2677年です。

朝日20本入り、旭日桜花をテーマとして、本田忠保氏デザイン。
明治37年6月~明治41年1月。大正8年3月から昭和19年までは、2色と3色。
昭和19年から22年4月までは2色と1色刷り。
昭和24年以後は専売公社となる。

未開封です。

記念たばこの紙を折りたたむと。

専売局時代はこの形で出されるのも一般的だったようです。
7本、6本、7本と3段に重ねていたのだろうか?

敷島、20本入り定価20銭です。

明治41年1月31日~大正7年10月28m日までの間に輸出用まで製造したと書いてあります。
伊東栄吉デザイン、テーマは「和歌の浦」未開封ですが口付きだそうです。

 


たばこ 2 ゴールデンバット

2017年06月10日 14時30分49秒 | たばこ

紙巻きたばこゴールデンバット10本入りは
 明治39年(1906) 9月 4銭で発売されました。                                     
 明治40年      12月 5銭
 大正 6年      12月 6銭
     8年       8月 7銭
    11年      10月 6銭
    14年      11月 7銭

ここに、7銭の箱が3つあります。


    
中身が違います。中央の箱には2本残っています。


             

 吸い口が入っていました。

   

 昭和11年(1936) 11月  8銭

名古屋での博覧会の記念たばこです。
昭和12年(1937)3月15日~5月31日。春うらら、ずっと平和が続くと思っていた。


 
 昭和14年(1939)  11月  9銭

 昭和15年(1940)  銘柄が「金鵄きんし」に変更され、昭和23年12月まで続きます。
 昭和16年(1941)  11月  10銭

3箱のゴールデンバット右端の内箱と、金鵄の内箱は半分の浅さでした。世の中が風雲急を告げると節約に入っていたようです。

   

 昭和18年(1943)   1月  15銭
    同年         12月 23銭

昭和19年~22年の間に販売されたデザインです。



 昭和20年         3月 35銭
    21年         7月  1円
    22年         4月  2円50銭
    23年         1月  6円
   同年           7月 11円
    24年          1月 15円
    26年          1月      10本入り廃止。

 他に官製はがきを集めていますが、質の低下と価格高騰は、おどろく時代です。
 よく耐えた昔の人に感謝です。

  昭和19年(1944)5月に20本入りが45銭で発売開始していたので昭和26年以後は20本入りのみとなりました。

平成9年(1997)年2月3日発売の品。

 


紙はホントにゴールデンです。


          


たばこ 1 きざみみたばこ

2017年06月08日 10時06分55秒 | たばこ

高度成長期、店舗がビルに建て替えられました。
倉庫に眠る過去の売れ残り品の「たばこ盆」いただきました。
灰を入れて長柄のキセルを乗せて飾ってみました。

石山寺の牛玉(ごおお)さんの市で、見つけた桜の木の皮細工で作られたキセル入れです。

短い方が入っていたキセルですがこちらが普通サイズです。


象嵌があります。

キセルでは「刻みたばこ」を吸っていました。

「あやめ」 15匁 明治38年4.1~昭和16年10月
       メートル法施行に伴い15gとした。
       昭和14年9.1 30gに変更。
       販売当時は戦時中なので50銭なの?

「みのり」 30g 昭和16年12.18~昭和19年。
           デザインテーマ「黄金の稲波」 田中富吉デザイン。
           本品は昭和19~24年6.1

「ききょう」 30g 田中富吉デザイン。昭和4年6.1~   (昭和23年7.12~24.6.1色違い品)
           昭和24年(1949) 大蔵省の外局であった専売局を分離して専売公社(煙草、塩、樟脳《昭和36.3.31まで》)となる。          

「山吹」 30g 昭和34年(1979)ききょうが歴史を終えたので、専売公社がマカオから輸入。
         あまりおいしくないそうで平成15年(2003)姿を消した。

私が幼児の頃の記憶です。

祖父に連れられて、たばこ畑にいました。
トウモロコシのようにまっすぐ伸びた茎に大きな葉が上へ上へとついています。
ムンムンする夏、背丈よりずっと高いたばこの間に入ると、ビロードのような葉の毛が頬をなでる。
突然私は畑の外に引きずり出され、叱られたおぼろげなる記憶。

国の統制品できびしく指導されていたらしい。
ランドセルを買ってもらったころ、乾燥したたばこの葉を膝の上で一枚づつ手でシワをのばしていたのを見た記憶があります。
地域でのタバコ栽培はそのころで終わったようでその後の記憶はありません。

祖父は、煙管の中に針金を通してヤニの掃除をしていました。
誰もいない中学生のある日、ちょいと吸ってみました。
ニコチン100%の煙は甘かった。
瞬時にグラッと頭が……そして転んだ。  バカになるんじゃないかと思った。なったかも。

山や、田畑で近所の男性同士「一服しよう、たばこにしょう」と揃って座っていました。
祖父の年代はキセルを持ち、父は紙巻きをパイプで吸っていました。

ニコチン100%のたばこを吸って、医者にも歯医者にもかからず老衰で90歳の幕を下ろした祖父。
文久3年に生まれて、昭和20年老衰で逝ったと聞く、曽祖父。
60歳でたばこをやめて、92歳で逝った父。

三代の先祖とたばこを思う時、ニコチンは100%だと、満足感が長く続くので、吸う回数が少ない。

ニコチン減らしは出がらしのお茶、紙の煙はどうなのか、お茶もたばこも元は薬として渡来した由。
 


火口笥(ほくちげ)とマッチ 

2017年06月07日 10時03分20秒 | マッチ

火を起こすのが大変だった時代。
囲炉裏の火を年中絶やさずにいて、薄い板の附け木に渡して煮炊きや風呂を沸かしました。

その附け木を売り歩く絵が残っています。

火打金、火打石などが、長方形の火口箱に入れて囲炉裏のそばに常備していたようです。

外出時に持ち歩いたのがこの「火口笥ほくちげ」です。
火打石を入れた袋は無くなっています。

筒の中に入れる火口は植物から作られました。
乾燥したヤマボクチの葉の裏から綿毛を取りました。

ヨモギも燃える草の意味でモグサとして、皮膚のツボに乗せて火を付けます。
乾燥した葉の裏の綿毛を使いました。

カチッと打って飛び散った火がついた綿毛を、すばやく筒に入れて携帯したのでしょう。

藩費でパリの理系大学に留学していた金沢藩士「清水誠」は、輸入に頼らない国産マッチをとの明治政府から士族授産資金をもとに、明治9年マッチ工場「新燧社(しんすいしゃ)を設立しました。
似せたマッチ工場が乱立し、不良品もたくさん発生しましたがマッチ産業は成功して、輸出するようになりました。

マッチの蒐集品です。
この小さいサイズのマッチ箱はたばこ屋さんの粗品のようです。

裏面にたばこの銘柄と価格があります。

側面です。

薄い板で作られた箱に、紙が貼られています。
中にはこんなマッチが入っていました。製造不良品の様です。

マッチが出始めた頃、それを「でんでら附け木」と言ったと読んだ記憶があります。

木をくりぬいたマッチ入れで蓋の穴から1本づつ出せて、底に紙ヤスリガ付いています。
昔、お店の方が量産してお客さんに差し上げたのかも知れない、他では見かけません。

関東では黒い頭、関西では赤い頭だったとか。

こちらは、なじみの露天商が紙くず同然の扱いでした。

メールで博物館へお尋ねしました。
「駅の売店で売られていたマッチです。
東京大阪間6時間以上、たばこ吸うのに十分な量のマッチです」
よくぞ、残っていましたねとの学芸員さんのご返事で「お宝」に昇格しました。

 

 


出べその犬

2017年06月01日 09時14分34秒 | おもちゃ

犬なのにおへそがあり、半眼で本を読んでいる。
ほっぺと目はシールです。

本には「口から水をふきます」と書いてある。

ネジを巻くと耳が回転し、口から水を吹きながら耳が水をかいて進みます。

入手した頃に、マークの似たこの会社にメールでお尋ねしました。
「弊社が過去に発売したバストイです。現在会社のマークは少し変更になっています」と返事を頂いた記憶があります。

お風呂で試すと水を噴き上げて進みましたが、浴槽では、ちと、狭すぎ。
プールトイと名前を変えたい。