ぴよこ日和

いらっしゃいませ。
きたむーです。
お芝居、ライブ、お笑い大好きです。

正しい街再び

2006年09月24日 | 観た
9月24日(日)

昨日観に行った「正しい街」が非常に気に入ったので、もう一度観に行く事に。

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正しい街=メシネドにはキリストの手が安置されている。
それを守護する司祭と12人の使徒達。
彼らは下界には住む事の出来ない訳ありな人々だ。

噂好きの掃除屋地門。
街の財政管理をする依田。
下界から色んな物を買ってくる矢向。
レンタルビデオ屋を経営する昆布占。
酒を造っている桐谷。
仕事がなく貧乏な公男と靖子夫婦。
売春婦のルビー。
役場に勤める玉江。
預言者ヨネ子。
司祭の側近民子。
司祭の妻麻里奈。
そして司祭。

司祭と側近民子、預言者ヨネ子は、最近人々の信仰が薄くなってきているのを感じ、
嘘の予言を使ってまで、なんとか人々の心を信仰に向かせようと画策している。
が、12使徒をして自分の欲望に走り、神の御心に沿おうとする者はいない。
焦った司祭と民子、ヨネ子はとうとう人殺しにまで手を染める。
そんな中、司祭の妻麻里奈が神の御子を宿したと言い出す。
街の人々は次々に下界に下り、信仰は益々軽んじられてくる。
そこに下界から女が1人やって来る。丘村と名乗るその女は、ネシメドの地図を作りに来たと言う。
彼女の本来の目的は何か?
神の御心は一体どこにあるのか?

これはメシネド最後の悲しみの5日間と呼ばれた日の記録である。

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2回目でも充分楽しめました。
と言うのも、昨日も書いた通り、真ん中に舞台があって、客席はその両サイド。
今日は昨日観た、反対側からの観劇。
昨日と随分印象が変わりました。

もちろん脚本がいいのは言うまでもないです。
泊さんの宗教観みたいなものもちょっと垣間見えて。
世に様々な宗教があるけれど、私はどれも信用できない。
恐らくは、殆どの日本人が宗教とはあまり深くお付き合いしていないんじゃないでしょうか?
それでも洗礼を受けた事もある泊さんが、ここまでの脚本を書くとは。
パンフレットに『盲目的に信じるのではなく。聖書を批判的に読んでみる。聖書を自分なりに解釈してみる』とあったけど、
教育でも宗教でも、自分で考える力がないと、大変な事にはなるよなぁと思います。
まっしぐらにそこに突っ走っていったが為に起こる悲劇。
テロとか戦争とか、その典型的な例でしょう。
そういう点から考えてみると、「正しい」事は人間一人一人違っていてもおかしくないし、
「正しい」と思っている人に、『それは「正しく」ないよ』と言ってみても意味のない事なんでしょう。

難しい事は置いといて。

やっぱり役者が良かったですなー。
上手いやんみんな。
権ちゃんはやっぱ東京でバリバリやってるだけあって、もう何にも心配が要らないですね。
風貌も司祭という役柄にピッタリはまっていて、難しいセリフもたくさん喋ってたけど、ドーンと安心。
それから、桐谷役の宗っちが良かった。
とつとつとした喋り方が、今回は良い方向に行った様子。ナイスキャスティング。
預言者ヨネ子のヨンさん。あんなヨンさん初めて見た。
いつもの天然キャラはどうした!カッコ良かったんだけどさ。
直美ちゃん、寺田君、キムケン、アルモン、モンジ、ウッキーあたりは、もう何も言う事ありませんね。
ゆみちゃんの明るい売春婦も好感が持てました。豊富な経験と確かな技術。そうかー。
加賀っちは随分気持ち悪かったけど大丈夫?役だって分かってるけど、ちょっと・・・。
fujicoちゃんの麻里奈は清楚な感じの裏に、とある噂が見え隠れする部分がもっとあれば良かったかな。
余りにも清楚すぎた?
ハヤマンはヘアースタイルも可愛くなって登場。
すっごい馬鹿だったけどね。ああいう馬鹿っぽいのキライじゃないです。
今回急遽客演でいらっしゃった劇団きららの宗さんは、さすが白羽の矢が立ったと思わせる上手さ。
申し訳ないことに、劇団きららを観た事がなくって、宗さんを観たのも今回が初めてだったのですが、上手い女優さんでした。
なんと私と同級生。しかも誕生日2日違い。
同じ女として、私が間違った方向に行ってるのは間違いないです。
あー、あんな風に可愛らしかったら良かったわー。
ざんねんざんねん。

10月7日・8日には福岡の西鉄ホールで、
来年の2月には東京での公演も予定されています。
お近くの方は是非ご覧下さいませ。
満足間違いなしですよ。


追伸
今回も勿論前説がありましたが、とても見ていられるもんじゃありませんでした。
客席にいて窒息しそうでした。
独りよがりでした。
もう勘弁でした。
福岡では前説の係を他の人に代えた方が良いと思います。
コメント (2)
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