名古屋北部青年ユニオン  2012/8/13~

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消えた383億円 “グッドウィルの亡霊”テクノプロ上場に暗い影落とす、闇の買収劇

2015-02-04 | 労働ニュース
思い起こされる、創業者・折口雅博氏の栄華と買収劇

 グッドウィル・グループの創業者である折口雅博氏は、規制緩和の追い風に乗って人材派遣と介護ビジネスで旋風を巻き起こした。「六本木ヒルズ族」の兄貴分といわれた彼の金満生活は有名だった。田園調布に豪邸を構え、自家用飛行機を持ち、高級外車を何台も乗り回し、女性関係も派手な発展家といえる。

 ビジネスでは、日雇いや軽作業派遣を中心とした人材派遣の「グッドウィル」(09年解散)、訪問介護などの介護ビジネスを担っていた「コムスン」(09年解散)、人材派遣最大手の「クリスタル」(後のラディアホールディングス・プレミア、10年特別清算)の3社を中心とする企業グループを形成していた。

しかし、コムスンの介護報酬不正請求やグッドウィルの違法派遣などの不祥事をきっかけに両社は廃業した。結局、グッドウィル・グループは解体され、折口氏は09年に破産宣告を受けた。

 折口氏が事件史に名を刻むことになったのは、06年10月の人材派遣の最大手クリスタルグループの買収だろう。クリスタルの売上高はグッドウィルの3倍。「小が大を呑む」典型で、“下克上買収”と騒がれた。

 折口氏は、クリスタルを手に入れるために奇策を用意、2つの投資ファンドを介する複雑な手法を使った。これが、闇の紳士たちの跋扈を招くことになる。

 クリスタル株を買収するコリンシアンファンドに、グッドウィルのダミーの人材サービスファンドが出資。買収後、コリンシアンファンドから脱退した人材サービスファンドは、出資分に見合うクリスタル株式の分配を受けた。こうした便法で、グッドウィルは883億円でクリスタル株式を手に入れたのだ。

 クリスタルのオーナーは、同業他社に売却しないことを絶対的な条件としていたため、真の買収者がグッドウィルとわかって激怒した。

 コリンシアンファンドには「外部投資家」が出資しており、出資分を差し引いて383億円の利益を得た。巷では「外部投資家」が誰かを究明しようとの動きが活発化して騒然となり、グッドウィルのトリッキーな買収劇に東京国税局が切り込んだ。この頃から、消えた383億円の金の流れが漏れてくるようになり、国税はコリンシアンファンドの社長らを、クリスタル買収の仲介で得た金を過少申告していたとして脱税容疑で摘発。しかし、どこにその金が流れたのかはわかっていない。

 まさに、M&Aの闇の世界が垣間見えた事件だったといえる。そして、悪名を残したまま、折口氏は経済界の表舞台から消えた。
(文=編集部)
ビジネスジャーナル

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企業の有休指定「年5日」義務に…政府方針

2015-02-04 | 労働ニュース
政府は今国会に提出予定の労働基準法改正案で、有給休暇の消化を促すため、企業に対して、従業員に取得時期を指定することを義務付ける日数を、年5日とする方針を固めた。

週内にも開く厚生労働相の諮問機関・労働政策審議会の分科会に提示する。

有休は現在、従業員が休みたい時期を指定して請求する仕組みで、消化率低迷の要因となってきた。そのため、政府は有休の一部について、取得時期を指定する責任を企業に負わせ、違反した企業には罰則を設ける。企業が時期を

読売

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残業削減:朝型勤務で能率アップ 朝食無料の会社も出現

2015-02-04 | 労働ニュース
深夜残業を減らして朝型勤務を推奨し、仕事の能率アップを図ろうとする企業の動きが拡大してきた。「朝の方が集中できる」と社員にはおおむね好評で、企業にも残業代を減らせるメリットは大きい。“朝勤”はどこまで広がるか。【神崎修一】

 冷え込みの厳しい早朝6時半ごろ、東京・北青山の伊藤忠商事東京本社ビルに社員が続々と出社してきた。地下1階の社員食堂で無料のバナナやおにぎり、缶コーヒーなどを受け取り、職場に急ぐ。

 同社は昨年5月、残業時間の削減や社員の健康増進を目的に、午後8時以降の残業を原則禁止し、午前5時から同8時までは深夜勤務と同様の割増賃金を支払う朝型勤務制度を始めた。朝は軽食を無料提供する。

 エネルギー・化学品カンパニーの下山陵介さん(25)も、朝型勤務をする一人。「午前9時までは取引先からの電話もなく、仕事に集中できる」といい、パソコンでの資料作成や、上司との打ち合わせに充てている。時間配分の意識も変わった。午後8時には会社を出ないといけないので「残り時間

毎日

残業削減:朝型勤務で能率アップ 朝食無料の会社も出現
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