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大阪は豊中に参りました!
ソプラノの鵜木絵里さんと!
バッチリ通しリハーサル、翌日の本番に向けて。
大阪、関西の皆様のご来場お待ちしております!

以下詳細

こどもアートの日 2024

Let’s Play!
公演日 2024年3月23日(土)11:30
会場 豊中市文化芸術センター中ホール(アクア文化ホール)
価格 (全席指定)おとな 1,500円(club CaT 1,000円) こども(3歳~小学生)500円  ※3歳未満のお子様は膝上鑑賞無料。ただしお席が必要な場合有料。
チケット
お問い合わせ
問:豊中市立文化芸術センターチケットオフィス
06-6864-5000(10:00~19:00 月曜休館)
https://www.toyonaka-hall.jp/event/event-39670/
【プログラム】
泣いても笑ってもOK!大人気の0歳から楽しめるコンサートシリーズ。今回はおなじみの童謡からピアノソロまで、だれでも楽しめるピアノと歌のプログラムをみんなで味わう1時間。
【出演者】
中川賢一(ピアノ)
鵜木絵里(ソプラノ)

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こんな事が実現できるのはもう二度とないかもしれません。
5月5日にピアノソロのコンサートを致します。
ホロヴィッツが愛した2つのピアノ、前半は1887年製Vintage NY Steinway “Rosewood “
後半はVintage NY Steinway “CD75”前半も後半も同じ曲を演奏いたします。
二つのピアノの所有者であるタカギクラヴィアの高木裕社長のお話もたっぷり聴くことができます。
ホロヴィッツが愛奏した曲も多く含めたプログラム、二つのピアノが同じ曲でどのように味わいが違うか聴き比べもできるコンサートです。おそらくこのようなコンサートはあまりないのではないでしょうか。
ローズウッドは1986年ホロヴィッツが二度目の来日時当時のキャピトル東急にあり、宿泊していた彼がこのピアノを弾いて絶賛したピアノ。実はカーネギーホールやメトロポリタンホール創立当時より1925年まで、貸出用のコンサートピアノとして活躍していたものが日本に送られてきたものです。ホロヴィッツはこのピアノを触ると非常に気に入りホテルで長い時間演奏し、このピアノがあれば自身のピアノをアメリカから持ってくる必要はなかったと言ったという逸話がありました。
CD75は1983年6月NHKホールでのホロヴィッツの初来日の記念すべきコンサートでも使用された、スタインウェイ本社コンサート&アーティスト部所属のホロヴィッツ専用楽器。数回自宅へ運び込まれたほか、沢山のコンサートで愛用されました。
1880年代前半に今とほとんど同じ設計のスタインウェイのNew Scale Dというタイプがセオドア・スタインウェイが中心となり完成させた直後の1887年のローズウッドと今のピアノとの違いを聞き比べるのも面白いかもしれません。スタインウェイの本来考えていた楽器、音色ルーツを辿れるかもしれません。
またホロヴィッツが愛奏していましたが、また色々な意味で違った音色の二つのピアノの違いを楽しんでいただいても面白いかも知れません。
現在のスタインウェイの音とは全く違うので、是非とも高木社長の素敵なお話も聴きつつある意味学究的な意味も含め、楽しめるコンサートとなると思います。是非ともお聴きいただきたいコンサートです。
人生でこんなことがあるのは本当に不思議です。
お声がけいただきました高木社長ほかタカギクラヴィアの皆様に心より感謝申し上げます。
皆様のご来場お待ちしております。

以下詳細です。

巨匠たちのピアノ ローズウッド&CD75

中川賢一 ピアノリサイタル
公演日 2024年5月5日(日)14:00
会場 タカギクラヴィア松濤サロン
価格 全席自由 5000円(ドリンク付)
チケット
お問い合わせ
問:タカギクラヴィア 03-3770-9611
https://takagiklavier.com/
【出演者】
中川賢一(ピアノ)
髙木裕(トーク)
【曲目】
ドビュッシー:ベルガマスク組曲より 月の光
チャイコフスキー:12の小品 作品40-2 「悲しい歌」
スクリャービン:3つの小品 作品2-1
        :練習曲 作品8-1
        :練習曲 作品8-12
ラフマニノフ:幻想的小品集 前奏曲 作品3-2「鐘」
        :前奏曲 作品23-2
        :前奏曲 作品32-5
        :前奏曲 作品23-5
        :前奏曲 作品23-6
        :前奏曲 作品32-12
        :エチュード「音の絵」 作品39-5
        :前奏曲 作品32-13
第1部 Rosewood (1887年製)使用
第2部 CD75 (1912年製)使用
*第1部と第2部で同じプログラムを演奏します。
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完売です!(もう二週間前くらいだったらしい)
調布市文化会館たづくりにて。
絵本と音楽 はじめてのコンサート vol.4
このシリーズ立ち上げから毎回プロデュースも財団の皆様と一緒にさせていただき2019年度からほとんど毎年で5年目!
リハーサルバッチリ!
今回はダンスも入り豪華キャスト。鵜木絵里さん(ソプラノ)荒川洋さん(フルート)田畑真希さん(ダンス)
田畑さん足上がる上がる!コンテンポラリーダンスも入り、また会場の皆さんとも踊って楽しむコーナーあり!
相変わらず素晴らしい歌声と全く噛まない凄いMCの鵜木絵里さん、どんな曲でもフルートで即興で素晴らしいオブリガートをつけていただく荒川さんという鉄板の布陣です。
絵本の読み聞かせと音楽のコラボレーションはスイミー。音楽は荒川さん作曲。
今回は舞台背面ホリゾントにほとんどギリギリまで拡大してのドデカスクリーンでめちゃくちゃ綺麗な映像です。
ダンスコーナーもさんぽとにじでマキマッチョ(田畑さんニックネーム)大炸裂です!田畑さんとは昨年同じく調布で特別支援学校へのインリーチも凄く楽しく行いました。もう長いお付き合いです。
鵜木さんとはじめてのコンサート vol.1から毎回出演。
調布の財団、ホール方との連携ももう5年の歴史があるのでチームワーク完璧です。
あと財団のAさん絵本のスイッチャーも完璧!
私は仙台から出てきて、母校の桐朋学園大学に4年間通ってその後数年仕事をしていたまさに駆け出しのときずっと調布に住んでおりました。調布の市民です!もう懐かしい思い出が沢山。
また現在も母校の大学がある調布で教えているので愛着が半端ありません。巡り巡ってもしかしたら少しかもしれませんが調布に恩返しできるのかな?という嬉しさいっぱいです。
2018年に別の企画でこの調布で読み聞かせコンサートを行ったのがきっかけで調布の財団でオリジナルに読み聞かせコンサートを作る事に!それからの歴史です。その時のプロデューサーKさん、今回もプロデューサー!
6年連続素敵な企画に関わらせていただきました!!
満席のお客様の前で思いっきり演奏することが楽しみでしょうがありません!!
リハーサルあとは荒川さんとじっくりビールとお話し。これもしみじみ色々語ることができて楽しかったです。

以下詳細です。

絵本と音楽 はじめてのコンサート vol.4
はじめてのコンサート vol.4
公演日 2024年3月24日(日)11:00
会場 調布市文化会館たづくり くすのきホール
価格 一般 2,300円 ちょうふアートプラス会員 2,000円 子ども(小学生以下) 500円 ※2歳以下ひざ上無料(但し、座席が必要な場合は有料)
チケット
お問い合わせ
問:チケットCHOFU 
◇TEL 042-481-7222(9:00~19:00第4月曜日休み・変則あり) 
https://www.chofu-culture-community.org/events/archives/22075
 
 
【曲目】
♪音楽とおはなし
「スイミー ちいさなかしこいさかなのはなし」
 (作: レオ・レオニ 訳:谷川 俊太郎 好学社)
 音楽:荒川洋
♪アレルヤ(モーツァルト)
♪人生のメリーゴーランド(久石譲)
♪アイアイ
♪さんぽ(久石譲)
♪にじ(中川ひろたか) 
ほか
【出演】
中川賢一(ピアノ)
鵜木絵里(ソプラノ)
荒川洋(フルート)
田畑真希(ダンス)


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本日到着!
二冊目です!
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親子で遊ぼう!~音楽と絵本の玉手箱~
キッズ応援☆プログラム【音楽】  ファミリーライブClassic!
茅ヶ崎市民文化会館小ホールにて
ほぼ完売、とても沢山のお客様、凄く楽しく終了!クラシック沢山、童謡、ディズニーの曲、絵本の読み聞かせと音楽のコラボレーション、リズム体験、目を瞑って寝ながら聴く、とてんこ盛り60分。
お客様のノリもめちゃくちゃ凄く、演奏も鵜木絵里さん、浜まゆみさん絶好調でした。鉄板のメンバーです。
お客様が乗せてくれるので、MCから演奏から調子があがります。
0歳、幼児がとても多かったです。
演奏が始まると集中して聴いてもらえるのがすごい。
何回も演奏したメンバーなのでリハーサルも体力温存型で行いましたが時間もぴったり。
リズム体験コーナーは沢山の難しいリズムのコールアンドレスポンスをしましたが全く問題なくできました!茅ヶ崎恐るべし。
子供向けのシリーズは前から行なっておりますが、歌が入ったのは初めて。絵本の朗読と音楽のコラボレーションなども最初だということです。またこの子供向けのコンサートではおそらく一番お客様が入ったのではないかということで凄く嬉しいです!
茅ヶ崎は海の近くで海の色のような素敵なシートをバックに素敵なプロデューサーEさんと一緒に写真。
プロデューサー、舞台スタッフの皆様もとても決めの細かい対応でとてもスムーズでした!音響も照明も素晴らしかったです。
絵本の読み聞かせはなんとコンサート中にプロジェクターを持ってくるという離れ業、素晴らしい作業バッチリでした。
数年前から色々関わらせていただきました茅ヶ崎、住むのにも人気で住人、子供が凄く増えているそうです。
素晴らしいことです。
終演後は表に出て送り出し、沢山のお客様とハイタッチから沢山の交流ができ楽しかったです。
今回もプログラムなどプロデュースさせていただきましたが、時には様々大変なこともありますが、今回のように子供たち、お客様の笑顔を見ることができると一気に吹っ飛びます。
このためにこの仕事をやっていてよかったと思えた日でした。
また茅ヶ崎で楽しいことができますように!
お世話になりました皆様
有難うございました!!


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本日これです!


親子で遊ぼう!~音楽と絵本の玉手箱~

キッズ応援☆プログラム【音楽】  ファミリーライブClassic!
公演日 2024年3月16日(土)14:00
会場 茅ヶ崎市民文化会館小ホール
価格 全席指定(税込) こども(3歳~高校生):500円 おとな:1,000円 *3歳以上有料。3歳未満のお子様は保護者1名につき1名まで膝上鑑賞無料。
チケット
お問い合わせ
問:茅ヶ崎市民文化会館 0467-85-1123
https://www.chigasaki-hall.jp/events/11660.html
【プログラム】
♪月の光(ドビュッシー)
♪星に願いを ほか
~みんなでリズム体験!~アイ・ガット・リズム(ガーシュウィン) ほか
~絵本コーナー~『だるまさんシリーズ』 『はらぺこあおむし』
【出演者】
中川賢一(ピアノ)
鵜木絵里(ソプラノ)
浜まゆみ(マリンバ



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茅ヶ崎市民文化会館。
16日への本番に向けて朝から通しリハーサル。
ほとんど60分ぴったり。誤差0.06秒
終了後メンバーとプロデューサー、マネージャーとホールにある素敵なフレンチで会食。フレンチですがカレーが凄く美味しい。
ホール内にある我々のチラシの隣にはマイスキーのチラシが!
完売間際。子供のコンサートは以前より行っておりますが、ここまでチケットが伸びたのは凄いらしいです!また歌が入ったのも初めて。読み聞かせと音楽のコラボレーションも初めて。初めて尽くしです。
本番が楽しみです。
お近くの皆様のご来場お待ちしております。

親子で遊ぼう!~音楽と絵本の玉手箱~


キッズ応援☆プログラム【音楽】  ファミリーライブClassic!
公演日 2024年3月16日(土)14:00
会場 茅ヶ崎市民文化会館小ホール
価格 全席指定(税込) こども(3歳~高校生):500円 おとな:1,000円 *3歳以上有料。3歳未満のお子様は保護者1名につき1名まで膝上鑑賞無料。
チケット
お問い合わせ
問:茅ヶ崎市民文化会館 0467-85-1123
https://www.chigasaki-hall.jp/events/11660.html
【プログラム】
♪月の光(ドビュッシー)
♪星に願いを ほか
~みんなでリズム体験!~アイ・ガット・リズム(ガーシュウィン) ほか
~絵本コーナー~『だるまさんシリーズ』 『はらぺこあおむし』
【出演者】
中川賢一(ピアノ)
鵜木絵里(ソプラノ)
浜まゆみ(マリンバ)
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茅ヶ崎に来ました。
16日の公演のために会場リハーサル。
ほぼ完売だそうです。残券僅少。
ソプラノ鵜木絵里さん、マリンバ浜まゆみさんと。何年も一緒に演奏しているのでリハーサルも凄くスムーズに終了。演奏はもちろんリズム遊び、絵本の読み聞かせと音楽のコラボレーションも。素晴らしいスタッフ、進行もめちゃくちゃスムーズ。
ピアノは名器C.S.凄くいい音がします。なかなか会えない楽器!
リハーサル後は海が近いので凄く美味しいお刺身が!!
茅ヶ崎は住む人がどんどん増えて子供も凄く増えているそうです。
やはり超人気の土地なのですね!
皆様のご来場お待ちしております!

以下詳細

親子で遊ぼう!~音楽と絵本の玉手箱~

キッズ応援☆プログラム【音楽】  ファミリーライブClassic!
公演日 2024年3月16日(土)14:00
会場 茅ヶ崎市民文化会館小ホール
価格 全席指定(税込) こども(3歳~高校生):500円 おとな:1,000円 *3歳以上有料。3歳未満のお子様は保護者1名につき1名まで膝上鑑賞無料。
チケット
お問い合わせ 
問:茅ヶ崎市民文化会館 0467-85-1123
https://www.chigasaki-hall.jp/events/11660.html
【プログラム】
♪月の光(ドビュッシー)
♪星に願いを ほか
~みんなでリズム体験!~アイ・ガット・リズム(ガーシュウィン) ほか
~絵本コーナー~『だるまさんシリーズ』 『はらぺこあおむし』
【出演者】
中川賢一(ピアノ)
鵜木絵里(ソプラノ)
浜まゆみ(マリンバ)

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中野市で共演させていただいた黒須さんの公演。
素敵でした!

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聴きに参りました!
素晴らしい演奏会でした!
1843年のプレイエルの音素晴らしかったです!
所有しているタカギクラヴィアの高木裕社長舞台上の調律姿激写。
3人のピアニストがこのピアノでオーケストラと共演。
普段聴くピアノとオーケストラのバランスが違うのと、色々普段聞かない声部が浮き出て面白かったです。ショパンのコンチェルトはベーレンライターとは違うところが沢山あったので、エキエル版でしょうか。
合わせるのがとても難しいこのコンチェルトを指揮者なしで演奏しておりました。オーケストラも凄い。
久しぶりにコンサートを聴きに参りましたが、音楽は本当に人を幸せにする、とてもいいものだな・・・としみじみ思えるコンサートでした。
本当に来てよかったです。
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13年前の本日、実家の仙台で遭遇した東日本大震災のあと様々なところへ慰問演奏に伺いました。その時にいただいた「感謝の受領書」
今でも忘れることができないものです。
演奏家としての意味をこれからも深く考えて演奏していきたいと思います。
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13年前の今日東日本大震災があり、私は実家の仙台で遭遇しました。
その後60回以上避難所を中心に演奏に赴きました。実家から車を運転して様々なところへ伺うときに私のカメラで撮った写真です。
自然災害は恐ろしいです。
このような記憶が風化させないためにもここに書かせていただきました。
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13年前の今日、私は実家の仙台におり東日本大震災に遭遇しました。
その週に4人のオペラ歌手と私のピアノで私がモーツァルトの三大オペラの抜粋を私がアナリーゼをしながらコンサートをする予定で、その時は「魔笛」を勉強をしており、ピアノを弾いていたら突然すごい揺れが来ました。
すぐに外に出ました。本当に長い揺れで、一回終わりそうになって、また大きくなって・・と三回大きな波がありました。家の瓦が落ちるのを見ながら、大人の私自身が立つことが出来ませんでした。
電信柱がまさにぐにゃぐにゃになっておりましたが、それをただただみているほかありませんでした。
それが折れて私に当たったら死ぬだろうと思いました。
目の前の地面は少し割れて水が吹き出し、そしてその後突然短い間でしたが雪が降りました。
全く情報が途絶え何が起こったかわかりませんでした。
携帯電話から警報も出てなく、またあれだけ大きな地震にもかかわらず、携帯電話からの情報を見ても、何一つ地震の情報は出ていないので、まるで今のは現実だったのかと思いました。
電話が鳴りました。私のことを心配して九州の方から電話をいただき、その時に津波で沢山の方が被害に遭われたことを知りました。
家の中は電気もガスも水道も止まり、立て続けにくる震度5位の余震もあり危険を感じたので、夜になってから本当に灯り一つない真っ暗な中、避難所である中学校の体育館へ向かいました。
歩道から車道を横切ろうとしたら、少し高い歩道と車道の段差が分からず、アイスバーンになっていた車道で転びました。すふと車が私に向かって来ました。そのままひかれていたら死んでいたでしょう。

避難所についたら沢山の方が避難してらっしゃって、ほとんど空いている場所はなかったのですが、1畳分くらいの広さの、段ボールが敷いてあるところがありました。
そこにとりあえずコートを着込んだまま寝ました。
枕になるものがなかったので、その数日後にある演奏会で使うモーツァルトの三大オペラのスコアを重ねて枕にして寝ていたと思います。おそらくそれは不謹慎なのかもしれませんがそれしかありませんでした。
そしてはたと気がつくと体育館にはピアノがありました。
「そこにいる方々のためにピアノを弾こう」と思いました。
しかしながら、すぐその考えはなくなりました。
ほとんどの方が電話で親戚知り合いの安否を確認するために電話をしたり、ラジオ、持ち込みのテレビで刻々と入ってくる情報を耳をそばだてて聴き、食い入るように見ておりました。

そのような状況ではピアノは弾く気持ちにはなりませんでした。
音を出すことによってその連絡、音声を邪魔しかねない状況だったと思います。
情報が錯綜し不安が交差し、震度5級の余震が続いた殺伐した状態でした。

その時に自分の演奏家としての意味、音楽の意味、さまざまな事を考えました。

その避難所ではアルファ米の支給がありました。
お湯で戻すと食べることができるお米が中学校には沢山備蓄していたのです。
支給の時は何言っていないのに、最初はお年寄り、女性、子供を優先させ、あとに男性が並んでいたのが印象的でした。私は本当に最後に並びました。
まったく言い争いはなくとても全ての方が落ち着いて譲り合って行動していたことが印象的でした。

その日は一晩中それでも数日後演奏するだろうと信じていたので、モーツァルトの三大オペラの様々な部分を勉強するためにイヤホンで聴きながら、立て続けに起こる強い余震とともに一夜を過ごしました。

勉強のために聴いておりましたが、そういう時は感情が止まり、もしかしたら何も音楽に感動もしていなかったかもしれません。
あまりにも悲惨なことが目の前に連続して出てくるとそうなるのでしょうか。

次の日に朝からバスが動いており、仙台のNHKまで行くとそこのモニターを見たらちょうどその時に福島の原発が爆発する瞬間が映し出されておりました。その時もとても大変なことが近くの土地で起きているのにもかかわらず、茫然とその事態を見ていたように記憶しております。

その数日後山形、新潟経由で東京に戻り、さまざまな地震で被害に遭われた沿岸部のホールに連絡をとり、何か音楽で力になることはないかと聴きましたが、どこも混乱状態で音楽を聴く状態ではないということでした。
私が避難所にいた事を思えば当然です。

以上のことはなかなか言葉で説明することが難しく、その場にいないとなかなかわからないことなのかもしれません。

音楽の存在する意味、自分の音楽家としての意味を毎日考えました。

その1ヶ月後に仙台フィルのコンサートマスターの神谷未穂さんが、復興コンサートを仙台のヤマハの前の人々が行き交うストリートで行うということを知りました。
それを知るや否や神谷さんに、ピアノは必要ないだろうかと伺うと、ピアノが有ればとても助かるというお返事でした。
返事を受け、3人で演奏できそうな楽譜をカバンに詰め込んで、すぐに家を出て新宿から仙台行きの深夜バスに乗りました。

そして着いた日の午前には仙台のヤマハの前で神谷さんと、午後は旦那様のエマニュエル・ジラールさんと三人で名取市文化会館のロビーで演奏しました。

以下の写真はそのときの写真です。
一つは東日本大震災後四月に初めて仙台のヤマハの一階を解放して商店街の通りに向けて仙台フィルのコンサートマスターの神谷未穂さんと演奏したもの。もう一つはその日の午後沢山の被害があった閖上の近くの名取市文化会館のロビーに沢山の方が家をなくして避難したおり、神谷さんと旦那様のエマニュエルさんと三人で演奏したときの写真です。
演奏の直前に車で沿岸部の被害があったところを見て参りました。それは想像を絶する光景でした。

この演奏時に私が避難した皆様にむけて話し出そうとして言葉が詰まりました。
先ほどの光景を思い出し、どんな言葉も慰めにならないように思えました。

「いま我々ができることは皆さんと祈ることしか出来ないかもしれません。皆さんと今から音楽で一緒に祈りたいと思います。」

そう言ったあとに、私が三人で演奏するために編曲したアメイジンググレイスを演奏したと思います。

この時から私も音楽について、また音楽家としてのあり方を新たに考えることになりました。

それからさまざまな避難所に私が連絡をとり、だんだん演奏できる状況になり、4〜6月ぐらいで60回以上演奏をしたと思います。
その時は、被災された皆さんが大変であり、なかなか感情をお互い出すことが出来ないけれども、音楽、音を聴くことでやっと人前で感情を出すことができ、涙を流す方も沢山いた事を思い出しました。

避難所を中心とした演奏したときは、ここには書ききれない沢山の経験をしました。
自分の中で確実だと思えたことは、このような困難な状況でも然るべき時に、しかる場所で、もし許されるならば、音楽を演奏することによって意味のあることがあるということでした。

本日で2011年に起こった東日本大震災から11年が経ちました。
この地震が起こった直後、復興には10年はかかるのではないかと思われました。
現在、毎年石巻など甚大な被害を受けたところに行きますが、もともと住んでいた所に戻り、産業が復活するという完全な復興にはまだ時間がかかると思われました。
それでも一つ一つ復興へ進んで行くことができるために私も微力ながらできることはしていきたいと思います。

東日本大震災で被害に遭われてお亡くなりになった全ての方々のご冥福をお祈りいたします。

これからもこの時の事を心に留めて音楽のある意味を考え、音楽家として何が意味あることであるかを考えて演奏していきたいと思います。
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みんなの音楽会 Vol.5 〜鵜木絵里・中川賢一 with野尻小矢佳
親子で楽しむバリアフリーコンサート
大人が楽しむバリアフリーコンサート
大和市文化創造拠点シリウス1階芸術文化ホールサブホールにて
1日2公演、とても盛り上がり楽しく終了!
とうとうこの企画も3年目、メンバー、スタッフとのチームワークもさらに深まりバッチリでした。毎年ソプラノの鵜木絵里さんと行っていたのに加えて今年はパーカッションの野尻小矢佳さんがに加わっていただき非常に華やかで色彩感あふれるステージとなりました。
初回は点字プログラム、手話通訳、難聴者支援システムなど導入から始まり、今年はなんと以下のサポート

・手話通訳あり
・UDトークによる文字投影
・舞台手話通訳あり
・難聴者支援システム貸出
・ボディソニック(体感音響システム)の導入
・点字プログラム配布
・筆談機の用意
・補助犬入場可
・バリアフリーシートの設置
・客席の照明は完全に暗くなりません。
・公演中の休憩スペース(カームダウンスペースあり)
キッズクッション貸出(親子公演のみ)
そして
電子ピアノを演奏するとその音に反応して絵ができるミュージックタペストリーも入りました。

ここまで大きくなるとは初年度は想像もつきませんでした。
制作の皆様のご尽力に心より感謝致します。
あと絵本朗読と音楽のコラボレーションも行い、音楽構成は私が行わせていただきました。
午前中は「もいもい」「おおきなかぶ」
午後は「てぶくろを買いに」
鵜木絵里さんのいつもにも勝る素晴らしい朗読と私の音楽構成をカラフルにしていただいた野尻小矢佳さんの打楽器によりとても楽しくうまく行きました!
てぶくろを買いには26分にわたる大作となりました。これもなかなか作るのが大変で、今年1月1日より毎日このことばかり考えておりました。
予定時間に終わらないと全体の時間も狂うのと、コンサートの半分を占めるくらいの分量となるので、お客様に喜んでいただけるかという責任も凄く大きいのでそれなりのプレッシャーはありました。
とあるホールの方に終演後コメントをいただき「涙が出ました」と言っていただいて今までのそれなりのプレッシャーが一気に吹っ飛びました。
マネジメント関係の方にも選曲に関してもポジティブなご意見をいただき良かったです。
この日はこのコンサートの最初の発案者のHさんの誕生日でもあり、誕生日のサプライズ演奏もできて良かったです!
石の上にも三年と言いますが、まさに3年かけて作ってきたもののよさは格別です。
これからもこのコンサートが発展していくことを願っでも止みません。
おせわになりました全ての皆様

有難うございました!!


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明後日の公演に向けてリハーサル4時間ぶっ続け!
ソプラノ鵜木絵里さん、パーカッション野尻小矢佳さんと。
読み聞かせと音楽のコラボは構成をさせていただきましたが、鵜木さんの素晴らしい朗読と野尻さんの素晴らしいセンスのパーカッションで凄く良い出来となりました!

是非明後日大和においでいただけましたら幸いです!

みんなの音楽会 Vol.5 〜鵜木絵里・中川賢一 with野尻小矢佳


親子で楽しむバリアフリーコンサート
公演日 2024年3月9日(土)11:30
会場 大和市文化創造拠点シリウス1階芸術文化ホールサブホール
価格 大人1,000円 子ども(中学生以下)500円 介助者割引価格 800円 (全席指定・税込み)
チケット
お問い合わせ
問:芸術文化ホール 電話.046-263-3806(9時~18時)
https://yamato-bunka.jp/hall/2023/009291.html
 
 
【曲目】
おおきなかぶ(絵本×音楽)
ドレミのうた
さんぽ
アイアイ
ツバメ ほか
【出演】
鵜木絵里(ソプラノ)
中川賢一(ピアノ)
ゲスト 野尻小矢佳(パーカッション)
みんなの音楽会 Vol.5 〜鵜木絵里・中川賢一 with野尻小矢佳


大人が楽しむバリアフリーコンサート
公演日 2024年3月9日(土)14:30
会場 大和市文化創造拠点シリウス1階芸術文化ホールサブホール
価格 大人1,000円 子ども(中学生以下)500円 介助者割引価格 800円 (全席指定・税込み)
チケット
お問い合わせ
問:芸術文化ホール 電話.046-263-3806(9時~18時)
https://yamato-bunka.jp/hall/2023/010343.html
 
 
【曲目】
手ぶくろを買いに(朗読×音楽)
サウンド・オブ・ミュージック メドレー
オー・ソレ・ミオ
アヴェ・マリア ほか
【出演】
鵜木絵里(ソプラノ)
中川賢一(ピアノ)
ゲスト 野尻小矢佳(パーカッション)
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