かとうなおひこのブログ

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太陽を盗んだ男

2008-05-22 22:27:05 | かとうのニュース
 名作とは知っていたけど、今まで見てなかった映画「太陽を盗んだ男」、CSの映画チャンネルでやってるのを偶然見始めたら、トイレに行きたいのもゆけず、釘付けになって動けなくなりました。(^_^;)
 
 詳細は上のWikipediaのリンクを参照していただくとして、ラストの菅原文太はすごいですねぇ。この後「トラック野郎シリーズ」か?と思ったら、トラック野郎の終わった年の作品だったのですね。
 カーチェイスのシーンでは、交差点で急にトレーラーが横から出てきて、菅原文太は身を屈めて突っ込むと、セダンの屋根だけ吹っ飛ばされて、そのままオープンカーになって走る・・・?あれ、なんかどこかの洋画でも見たようなシーンだけど、こっちが先かしら?

 79年の作品・・・私は18歳でしたねぇ。私よりも、もう少し上の世代の人たちの青春群像・・と、理解したつもりですが・・・あってる?

 原爆をたてに日本政府を自由にする立場を手に入れたものの、じゃぁ何がしたいか?と自問自答するが何もない・・・。大学は出て一応真っ当な社会人になったけど、こんなはずじゃなかったのでは?就職する前までは、やりたいことがいっぱいあったはずなのに、自分には無限の可能性があったはずなのに・・・、今のこの日常は何?
 学生運動、安保闘争が終わり、70年代のフラワームーブメントやウッドストック、ヒッピーに代表される、一連の若者の文化も終わり、「仲間でをあつめれば、社会をも変えられると思っていたのに、国家権力には結局勝てず。結局俺たちの力では、世の中を変える事は何一つ出来なかったね」と悟ってしまい、絶望と無気力を抱えながら、社会に飲み込まれてしまった若者たち……。本当は、明日になれば違う生き方が出来ると思っていたのに、気付けば昨日までの自分の生き方を、ただ繰り返している……。
 
 あの頃はそんなテーマの作品が歌などにも多かったですねぇ。「イチゴ白書をもう一度」とかもそうか?シミジミ・・(^_^;)。
 
 私は、子供の頃、実はヒッピーになりたかったのでした。なので、床屋に行くことを拒否して、長髪の小学生をやっておりました。で、その後バンドをやり始めるのですが、世の中は、上のようなテーマで満ちあふれてしまっていて、ヒッピーになれる年の頃には、ヒッピーはいませんでした。(^_^;)

 私は"就職"というしきたりをパスしてしまったので、大学生の時の気分のまま、自然に現在に至っているので、社会人の生活に絶望する・・という経験はありませんが、大学の時、それまで一緒に授業さぼり放題で一緒に遊んでいた奴らが、4年生になったとたんに急にしおらしくなり、スーツを着て就職活動している姿を見て、「なんか違うんでないの?」と疑問を持ったのを覚えています。
 ハイ、わたくし、天の邪鬼ですので、みんなが就職活動を始めるなら、オイラは、絶対しなぞ~!・・・って意地を張ったのが、人生の転機といえば転機だったのか・・?
 
 でも、親に無理矢理リクルートスーツをかわされ、一応、市役所の試験など受けてしまったりしました(ま、親孝行のためね)。筆記は通ったんだけど、面接で落ちたのよねぇ~。思ってることそのまま話してきちゃったからねぇ。ま、落ちてよかったですよぉ!