fernhaven rd.

狭いベランダで育てているバラのこと、趣味のこと、トールペイントのことなどなんてことない毎日を書いていきます。

ジャージーボーイズ

2014-10-04 16:03:35 | 映画
2日木曜日に、大阪ステーションシネマでクリントイーストウッド監督の『ジャージーボーイズ』を観てきました。

音楽を扱った映画っていいですね、映画と音楽、一粒で2度おいしい!ですよ、ホント。

短大の時の友達を誘って今回は珍しく二人で映画でした。

大阪ステーションシネマはいくつもスクリーンがあって(ガーデンシネマと系列が同じ)、たくさんの映画を上映していました。

昔と違って、一つの映画館でいろんな映画を観ることが出来るし、チケットもネットで買えるし座席も選べていいよね、と友達と話しました、昔は映画館でチケットを買い、座席指定もないので立ち見したことも何度もありました。

昔の良かったところは、いったん映画館に入ったら観たいだけ観れたところでしょうか、同じ映画を3回とか普通に観ていました、考えてみたら暇でしたね(^^;)

とにかく今回はネットでチケットを買ったわけですが、適当に前から4列目の席にしたのですがちょっと近かったです、画面が迫ってきて、、、

本編が始まってからは気にならなくなりましたが、次回からはもう少し後ろの席を買う事にします。

では、感想を書きたいと思います。

(ストーリー)
1950年代。貧しい町に生まれ、
ケチな窃盗をしながらバンドを組んでいたトミーは、見事な高音の美声を持つ少年フランキーをバンドに引き入れる。
彼の歌声が気に入ったマフィアのボスは、支援を約束。シンガー・ソングライターとして紹介されたボブは、フランキーの類まれな美声に驚き、彼のために曲を書こうと決めた。
やがてバンドはフォー・シーズンズと名を改め、ボブの書いた曲をフランキーが歌い次々とヒットを飛ばしていく。(ストーリーは、映画の時間からコピーさせていただきました)

この映画はニューヨークで9年間ものロングランを記録した舞台『ジャージーボーイズ』をクリントイーストウッド監督が映画化した作品で

ビートルズと同じくらい人気のあったフォーシーズンズと言うアメリカのミュージックバンドのサクセスストーリーであり、その光と影を描いています。

ニュージャージーの田舎町で、バンドをしながら窃盗や詐欺を働くトミー(ヴィンセント・ピアッツァ)、この子は本当にチンピラ

バンドとして成功してからも、小さな悪事を繰り返す癖のある男をヴィンセント・ピアッツァがうまく演じてました。

何か事を起こしそう(実際に起こします)と言うハラハラ感、映画のわさび的な役となっていました。

そして、主役でフォーシーズンズのメインボーカルのフランキー役のジョン・ロイド・ヤング

最初に画面に出てきたとき、、スタイルも良くないし普通、と言う感想でしたが

声がとっても良くて、バンドの成長と共に自分も成長していく役柄をよく演じていて最後は彼の魅力にすっかりはまってしまいました。

何と、フランキーは早婚でニューヨークで人気が出るころにはパパでもあったのですが

旅から旅へとツアーを繰り返す生活の中で、3人の子供を抱えて妻は神経を病み、子供は不安から消息を絶ったりと

仕事と家庭を築くことの両立の難しさに見ていて胸が苦しくなりました、フランキー、奥さん、どちらの気持ちも分かるだけにですね。

ツアー先から消息を絶った娘を探しに家に戻り、見つかった娘に

「君は、私とお母さん、二人から素晴らしいプレゼントをもらっているんだ、声とその美貌、
がんばったら絶対素敵な歌手になることが出来る、なのに自分を傷つけて苦しめて、どうしてなんだ、歌手になるために一緒にがんばろう。」と励ます場面に心打たれました。

栄光の陰には必ず暗い影が忍び寄る、定説ですが、フォーシーズンズも例外ではありません。

トミーがメンバーに内緒で莫大な借金をしていることが発覚するのです。

それも悪辣な金融業者からの借金とバンドの大切な通帳(?)からの横領。

それを知ったフランキーは、一時は後ろ盾であるマフィアのボス(クリストファー.ウォーケン)に肩代わりをお願いしようとするのですが、話し合っているうちに全部自分たちで借金を返そう

トミー個人にそれを負わせるのではなく、みんなで借金を返そうと、言い切るのです、かっこよかったです、同じ町出身で自分を見つけ出してくれたトミーへの恩義を忘れないフランキー。

しかし、メンバーのニックはバンドを脱退し故郷に帰ると、メンバーに告げるのです。

どこへでも行き、ひたすら借金のために、いやそれだけではなかったのか音楽の伝道師としても、歌うフランキー。

音楽に対するひたむきな心が胸を打ちます。

しかし、そんな時にまたしても不幸が、、歌手になれるように支援し励ましていた娘が麻薬の餌食になって命を落としてしまいます。

恋人とも別れ打ちひしがれているフランキーに更に追い打ちをかける出来事でありました。

落ち込み、這い上がることが出来ないフランキー。

そんなフランキーに常に素晴らしい曲を提供しフランキーと共にフォーシーズンズを支えてきたボブ.ゴーディオが新しい曲を書いたから見てくれ、と言います。

興味なさそうなフランキーでしたが、楽譜を見るうちに何かを感じます。

そして、後ろに楽団を据えての新曲発表

Can't Take My Eyes Off Of You(日本語版では君の瞳に恋してる)ホントいい曲、この名曲が流れたら、もう泣かずにはいられません。

最後は、出演者が皆出てきて歌い踊るミュージカル風な締めくくりとなっています、ちょっとインド映画入ってます(?)

場面、場面で素敵な音楽が流れることでより心に強く訴えかけてくる魅力あふれた映画、とっても良かったです、お薦めです、DVDになったら絶対もう1回観たい映画です。

ちなみにフランキー役のジョン.ロイド.ヤングは舞台でもフランキーを演じていたらしいです。



00:00 December, 1963 (Oh, What A Night)
03:14 My Mother's Eyes
05:12 I Can't Give You Anything But Love
06:17 A Sunday Kind of Love
08:14 Moody's Mood for Love
09:48 Cry For Me
12:12 Sherry
14:17 Big Girls Don't Cry
16:39 Walk Like A Man
18:33 My Boyfriend's Back
20:15 My Eyes Adored You
22:43 Dawn (Go Away)
25:23 Big Man In Town
27:36 Beggin'
30:50 Medley Stay Let's Hang On
35:50 C'mon Marianne
37:06 Can't Take My Eyes Off You
40:30 Working My Way Back To You
42:17 Fallen Angel
46:16 Who Loves You
50:34 Closing Credits Sherry December, 1963 (Oh, What A Night)
55:33 Dawn (Go Away)
58:20 Rag Doll

YouTubeに、サウンドトラックが上がっていたので貼っておきます。

フランキーがマフィアのボスを涙させた名曲
My Mother's Eyes

作曲家としても才能あふれているボブ.ゴーディオとの出会いの場面で流れる
cry for me

売れるきっけを作った大ヒット曲
Sherry

娘を亡くしたとき流れる
My Eyes Adored You

感動的な
Can't Take My Eyes Off You

以上は特にお薦めの曲です。

クリントイーストウッド監督のインタビュー映像を見つけたので貼っておきます。



ボブ.ゴーディオとの運命的な出会い


名曲シェリーが出来上がったシーン


栄光の階段を駆け上がる


妻とのいさかいが絶えない


愛娘を励ますフランキー


打ちひしがれるフランキーに新曲を見せるゴーディオ




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