fernhaven rd.

狭いベランダで育てているバラのこと、趣味のこと、トールペイントのことなどなんてことない毎日を書いていきます。

ダリ版画展を観に行ってきた。

2016-08-12 21:12:27 | 美術・芸術・絵画教室
次男に薦められて、京都文化博物館で開かれている『ダリ版画展』を観に行ってきました。

ダリは、絵画以外にも立体、舞台装置、映画、広告デザイン、文筆などあらゆる芸術活動をしていますが

版画にも意欲的であったようで、生涯において1600点もの版画作品を制作しています。

今回は約200点の作品が展示されていました。


ダンテの『神曲』をモチーフに制作されているものや、本の挿絵の作品なども多かったので

比較的小ぶりのものががほとんどでしたが、その小さな中から放たれる芸術的オーラが凄くて頭の中にいくつもの光が走ったような感覚を持ちました。

天才が描くとたった一本の線でも芸術になるように、異質なものの組み合わせの作品ややみくもに描かれているような作品からも格調の高さがにじみ出ていました。

祝日ではあったけれど、沢山の方がこの版画展を観に来られていて

そうとっつきのいい作品とは思えないにもかかわらず、ダリのこの人気の高さに驚きました。

普通に平々凡々と生きている私たちを強力な力で異次元の世界へ連れて行ってくれる非日常を味わわせてくれる、そこが人気の秘密なのかと思いました。

それが心地いいものではないとしても、いや心地よくないからこそ、突如として歓喜と言う感情が心に芽生えるのかもしれません。


作品の合間に、ダリ自身の言葉やダリの作品についての解説があったのですが

人物としても興味深い人で、どんなふうに生きた人なのかと、とても知りたい気持ちになりました。

作品を観終わって、絵葉書や図録が置いてあるところに、

『僕はダリ』と言うキャサリン.イングラムと言う方が書いた軽い伝記のような本があったので思わず購入。


帰りの電車の中から読み始めて、帰ってからもずーっと読みふけって、とうとうその日のうちに読み終えてしまいました。

表面的にさらっと書かれた内容だったので、逆にますますもっと知りたい気持ちになってしまい、

そして、京都市美術館で開かれている『ダリ展』にも行ってみたくなったのでした。

これは同じ日でなくてもいいので絶対二つとも観にくべき、と思いました。


毎日が忙しくただ同じような日々を送って心が疲れていたら、是非観に行ってみてください、きっとまたがんばろうと言う気になれると思います。












(追記)作品の下には版画の方法が載っていました、エングレービング、リトグラフ、ドライポイント、フォトリトグラフ等々
    聞いたことはあるけれど良く知らない方法ばかりだったので、ネットで検索、イヤ便利です。




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