fernhaven rd.

狭いベランダで育てているバラのこと、趣味のこと、トールペイントのことなどなんてことない毎日を書いていきます。

読書〈かがみの孤城〉辻村深月著の簡単な感想

2022-08-01 11:29:13 | 読書

ここの所、バラ〈ダフネ〉の葉が黄色くなってきたのが気になっていました。

きっと、土がカチカチなんだろうな。

思い切って朝から土を新しくしました。(鉢の大きさはそのまま)

ついでに〈みさき〉も

それだけでつ、疲れた。

この暑さ、もうあかん((+_+))

少しでも涼しくなるようにとスマホの待ち受け画面をバラから

海に変えました。

青い海

さて前置きがいつも長いです。

土曜日に〈かがみの孤城〉を読み終えました。

(内容)

どこにも行けず部屋に閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然、鏡が光り始めた。

輝く鏡をくぐり抜けた先の世界には、似た境遇の7人が集められていた。

9時から17時まで。時間厳守のその城で、胸に秘めた願いを叶えるため、7人は隠された鍵を探す―

 

主人公のこころちゃんは、身に覚えのないことで同級生からいじめを受けて

不登校になります。

学校に行こうと思うとお腹が痛くなる、きっとお母さんは学校に行ってほしいんだろうな

私だってこれからどうなるのか不安

その時、部屋の鏡が光ってそれを潜り抜けるとそこはお城の中

 

一見青少年向けの小説に見えますが

子供が読んでも大人が読んでも、

小説の中に入ってこころちゃんと一緒に旅をして癒されていく内容になっています。

この作者の素晴らしいところは、鏡からお城の中に入りそこにはオオカミのお面を付けた少女がいる

この現実的ではない世界に読者を引きずり込む力がある、と言うところだと思います。

最初から最後までこの世界を味わう喜びに読む手が止まらない小説です。

子供の心を全く理解しない大人とそんなに分かってくれるの?と思わせてくれる大人

その書き分けも見事です、腑に落ちます。

七人の同じような不登校(一人は違います)の子供の一人一人の個性も興味深いです。

伏線回収が素晴らしい、とレビューに書いている人が多かったですが

ミステリー的な要素も入っていて読み応え十分な小説でした。

 フリースクールの喜多嶋先生が素敵、私も子供のころにこんな先生に出会いたかった。

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