fernhaven rd.

狭いベランダで育てているバラのこと、趣味のこと、トールペイントのことなどなんてことない毎日を書いていきます。

TVを見ていて思ったどうでもいい話

2014-08-17 22:03:41 | 日記
近頃、ガチャガチャした番組を見ると疲れる。

一人の時は、大抵YouTubeをつけているのでTVをほとんど見ないし。

夫がいる時は、TVの主導権は夫にあるのでゴルフ、野球、ニュース、ケーブルのサスペンスチャンネルでNCIS、等を見ていらっしゃいます。

二人で楽しく見れる番組は、『なんでも鑑定団』と『伝えてピカッチ』と『日曜美術館』と『さんま御殿』(これはガチャガチャしてるな(^^;))くらい。

昨日、『伝えてピカッチ』を見ていた時のこと、優木まおみちゃんのお腹がいつの間にかへっこんでいることに気が付いた。

えーっ!この前まで妊婦やったやん、もうすっきりと痩せて普通にTVに出てる。

と、すぐにtabletで検索してみた。

4月に女の子を出産されたみたいだ。

しばらくTVも休んでいたのか、ちっとも知らなかった、TV見てると思っていたけれど実は見てないね((+_+))

いつから復帰したのかはわからないが、まだお子さん4ヶ月、すごいわー。

いまだに8ヶ月のコウ君を育てることでいっぱいいっぱいなわが娘を思うと、到底信じられない。

そう言えばこの週末、娘のご主人のお父さん、お母さん、妹さんが東京に遊びに来ると言っていたなと、思い出した。

土曜日の昼に、変わり素麺や黒酢の鶏肉の煮物何かを作ると言っていたけれど上手くできたかな?

コウ君をあやしながら嫁ぎ先の皆さんを気遣いながら細くて小さな身体で頑張っている姿が目に浮かび何とも言えない気持ちになった、何度もお客さんしてたらそのうち慣れるからがんばれ!と励ましの気持ちも。

はぁー、TVを見ていてもこんな風に思考があっちこっち飛ぶので画面を見ているようで見ていないんだわね(^^;)



優木まおみちゃん


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お盆休みは掃除、そして馬に乗ったケスラー一家について思う

2014-08-15 20:55:28 | 美術・芸術・絵画教室
先日、夫が「お盆休みは、掃除をしようと思ってる」と宣言しました。

そして昨日、その言葉通り以前の娘の部屋のクーラーを業者に頼らずせっせと掃除。

ならば私もどこか掃除しなくてはならないような気がしてくるというもの。

リビングと以前の長男の部屋のカーテンを洗濯して窓拭きしました、窓拭きはかなりがんばってもどこかしら汚れが残るのは仕方がない、と心のどこかで思っているのでざっと見て美しくなったところで終わりです

掃除の間、火曜日に見たデュフィの『馬に乗ったケスラー一家』の絵が放つ気のようなものについて考えました。

ケスラーさんは、石油会社『ロイヤル.ダッチ.ペトロリアム』の創業者でイギリス人。

かねてより乗馬や狩りが好きな家族の集合肖像画を描いてほしいと考えていましたが、イギリスでは良い画家が見つからず、当時競馬場の絵をたくさん描いていたデュフィ(フランス人)に頼んだそうです。

デュフィは、1930年の夏の間をケスラー一家と共に過ごしデッサンや秀作を何枚も描いたと言う事です。

その後パリに戻り、習作をもとに1931年秋に『森の騎手たち』を完成させました、あら!タイトルが違う、そうなんです、最初に描いた肖像画はケスラー夫妻が気に入らなかった、もしくはデュフィが作品に満足しなかった(明確な理由は分からないそうです)と言う事でケスラー夫妻は受け取らなかったようです

この作品の制作後デュフィは再び肖像画に取り掛かり、1932年に『馬に乗ったケスラー一家』を完成させました。(以上の話は図録に載っていました)

図録に載っていた『森の騎手たち』は、『馬に乗ったケスラー一家』に比べると家族の位置がバラバラに感じられ(実際はほとんど同じですが)、馬も重なり合い、空の青が人物や馬に溶け合い形がはっきりとしていなくて幻想的な仕上がりになっています。

絵としては、魅力的なデュフィらしいセンスのある作品に見えますが、(図録にも書いてありましたが)『馬に乗ったケスラー一家』の方が、夫妻を囲んで娘たちがバランスよく配置されていて木の幹に赤が使われることにより青との対比で生き生きとした明るい絵になっており家族の集合肖像画としてはこちらの方が適しているように思います。

揺るぎない、と言う印象があります。

実際に見た『馬に乗ったケスラー一家』は100年近くも経っているのに、絵からはデュフィの芸術的香気、あらゆる豊饒な感情、エネルギー、などがあふれ出ていていてそれが気となって私たちを包み込んでくれるような素晴らしい絵でした。

渾身の気持ちを込めて絵に向き合う、それが幾年たっても見る者に伝わってくるのでしょうか。

『森の騎手たち』も、大きさも同じくらいと言う事できっと素晴らしい作品なのではないかと想像します。

出来れば、両方の作品を見てみたかったです。



『森の騎手たち』(図録に載っていました)


『馬に乗ったケスラー一家』(実際に美術館で見ました)



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デュフィ展

2014-08-13 21:01:33 | 美術・芸術・絵画教室
日曜美術館でデュフィを取り上げているのを見て、その色彩の豊かさと踊るようなラインで構築された美しく幸せ感に満ちた絵に魅了されて現在あべのハルカス美術館で開かれているデュフィ展を見に行ってきました。

展示は初期の作品からあらゆる変遷を経て、自分の絵画を作り上げるまでをたっぷり展示してあり見ごたえがあると同時に芸術にすべてをささげたデュフィの真摯な姿勢とエネルギーに感銘を受けました。

1877年フランス北西部の街、ル・アーブル(美しい港と言う意味を持つ)に生まれたデュフィは、貧しいながらも音楽に造詣の深い両親のもとで9人兄弟の長男として育ちます。

経済的理由により14歳で学業を断念して働きはじめますが、18歳で美術学校の夜学に通い画家としての道を歩み始めます。

初期の作品は、普通の塗り込められた暗い油絵で後の軽やかな作風とは大違いです。


夕暮れ時のルアーブルの港(1900年)

その後、マティスのフォビズム、或いはブラック、そしてセザンヌ、キュビズムなどに影響を受けその時々によって作風が変わっていくのですが、その様を見ていると素直なこだわりのないみずみずしい感性の持ち主だったのではないか?などと感じてしまうのです。


レスタックの木々(1908年)


庭園(1909年ー1912年)

そして彼はそのきらめくような才能と好奇心あふれる性質により、アポリネールの詩集の挿絵のための木版画やファッションデザイナー ポール.ポワレとの出会いによるテキスタイルデザインの制作、そして陶芸にまでかかわるようになって行きます。



それらはすべて展示されていてとても興味深く、特にテキスタイルにおいては今でもその生地を用いてワンピースやドレスなどを作って着てみたいと思わせられるくらい斬新で美しいものでした。





自分がこれまでに経験してきたすべてを集約し自由に躍動した作品となっていく様子はとても楽しかったです。

絵画においてはだんだんにフォビズムやキュビズムの影響が薄れ、曲線や円などの記号的図形が繰り返され、線描と関係なく彩色されるようになり、色彩と線がお互いに自律した表現になっていきデュフィ独特の軽やかでリズム感のある作風となっていきます。


ルアーブルの氷上の祭り(1925年)


突堤ーニースの散歩道(1926年)

それらの観る人を歓びに導く作品群の中でも最も心を捉えられた作品は、219.5×267.3㎝の大きな画面いっぱいに描かれた『馬に乗ったケスラー一家』でした。

イギリスの富豪ケスラー夫妻とその娘5人が馬にまたがる様子を描いた家族肖像画は、画面からたとえようもない芸術的香気、あらゆる豊穣な感情、包み込むようなエネルギーなど言葉にできないほどの気というかオーラがあふれ出ていて見るものを癒しあらゆるものから解放してくれる素晴らしい絵でした。

沢山の人がその絵の前で佇んでいる様子を見ても、みんながそのように感じているのが見て取れるのでした。


馬に乗ったケスラー一家(1932年)

ケスラー家ではこの絵を階段の踊り場の壁に飾っていたようです。うらやましい限りですね。

そして、やはりみんなの注目を集めていたパリの万国博覧会の巨大な壁画を縮小した(それでもかなり大きく長い絵でした)『電気の精』も見ごたえがありました。

上部には古代から当時にいたる技術の発展が、下部にはそれに寄与した100人以上の学者たちが右から左へ編年体で描かれています。

デュフィの頭の中でどのようにしてこの絵が作られたのか、想像することもできない一見バラバラのようなのに見事にバランスの取れた大きくも夢あふれる作品でした。


電気の精の一部(1952年ー1953年)

電気の精の一部


YouTubeに2分くらいの動画がありました。

晩年この壁画が完成して間もなく、進行性多発関節炎に見舞われその上、第二次世界大戦と言う巨大な恐ろしい状況の中でもデュフィは音楽などをモチーフにそんな苦悩をみじんも感じさせない明るい光と色彩にあふれた作品を描き続けます。


コンサート(1948年)


ヴァイオリンのある静物(1952年)

辛い状況のうちに最後に到達した黒と言う色を用いた作品の中にも、抒情性のあるみずみずしい豊かさを感じて心打たれました。


黒い貨物船と虹(1949年)

『社会や生活の明るい面ばかりを描くデュフィは「生きる喜び」を表現するものと評され作品の内奥にある本質が見過ごされ芸術家としての真の評価が軽く見られてきたことも事実』と図録に書いてありました。

アポリネールをして「不遇にして偉大なる画家」と言わしめたデュフィの真の芸術性を色んな方に目にしていただきたいと思った今回の展示会でした。

(画像は、購入した図録をデジカメで撮ったものですので色合いなどが悪く申し訳ありません)










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ロマンティック度が足りない

2014-08-10 21:04:55 | トールペイント*ステンシル*ハンドメイド
朝起きたら7時半だった。

ゆっくり朝食をとってゆっくり新聞を読んでいたら

夫が、タイマーを鳴らしながら忙しげに風呂釜掃除をしていて「そんなに汚れてなかったわ。」と満足そうに報告してくれた。

結婚する前(30数年も前の事ですが)には分からなかったけれど、夫はまめな人で気が向いたらあちこち掃除してくれる。

有難いことなのでずっとこの状態が続くようにと、掃除したことを毎回オーバー過ぎるくらいにほめておく。

「わー、すごーい!すごくきれいになったねぇ。」

さて、私も新聞を読んだ後洗濯して食器を洗ってベランダの花に水をあげてベランダを箒で掃いてブラシでこすっていたら

夫が「台風ですごい雨が降るのに無駄ちゃう?」と言いに来た。

私は「だって、実際に来てみなどれくらい降るか分からへんし。」

と、がんばって掃除したのにその後ものすごい雨風でベランダはどこもかしこもびしょ濡れで、葉っぱや泥でベランダはぐちゃぐちゃになった。

物事の先を読んで行動できないし、動きに無駄が多い私のことも夫は結婚前には分からなかった、と時々つぶやいています。

お昼からバラのプレートの続きを描いた。

描きながら、何か違うなーと毎回思う。

描きはじめはよかったのに、どんどん思った方向じゃないところへと進んでいく。

描きこみ過ぎているのかもしれない。

この作品を描く時にこんな風にしたいと思ったカードの絵を出してきてながめてみたら、ロマンティック度が足りないような気がしてきた。

カードをながめていたら、甘い気持ちになるけれど、描いているプレートは、、、だ。

バラだけで仕上げようかと思っていたが、小花を描き加えようか、、

プレートを矯めつ眇めつして悩むうちに嫌になってきて、今日のペイントは終わり、また来週に悩みは持ち越すことにしたのであった。









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アルバイトに行ってみたらエヴァンゲリオンフェア((+_+))と他もろもろ

2014-08-08 21:36:42 | アルバイト
セブンイレブンのアルバイトが週2回になったので、土曜日にバイトが終わり次の週の金曜日にバイトの日が来ると、お久しぶり!みたいな感じになる。

で、今日金曜日、行ってみたらエヴァンゲリオンフェアが行われていて

1、エヴァンゲリオンの2メートルのフィギュア販売
  2メートルもあるフィギュアで170万円(税抜き)もする!、25体販売で何と販売から三分で完売だったそうです

2、nanacoカードで対象商品を期間中合計10個買うと、セブン-イレブン限定エヴァンゲリオン ヌードルなどがもらえる
  
3、ドリンク対象商品を1本買うと、セブン-イレブン限定 エヴァンゲリオン ボトルヘッドフィギュアがもらえる

4、お菓子対象商品を2個同時に買うと、セブン-イレブン限定 エヴァンゲリオン ベアブリック ストラップがもらえる

などなど色んなことが始まっていた、それはいいとして

オーナーからそれについての色んなレジ操作をバーッと言われて軽くパニックになった。

その上、『進撃の巨人』と言うマンガの限定版が出るので予約受け付け

この前、ハムカツのフライが新発売されたのにまた今日からトルティーヤドックが新発売

明後日からは最早おでんも始まるそうで

頭の中が爆発しそう

フライはこれで12種類も揚げることになって、接客しながらフライを揚げながら古いフライを廃棄しながら時間を記入しながらで、まぁ脳の鍛錬にはなる。

Fさんが涼しい顔で「おでんの作り方も変わるそうですよ、これ以上は頭に入りませんよね。」と、おっしゃった。

いや、千手観音Fだから、あなたは大丈夫でしょう、2年たってやっとあんまりミスしなくなった私ですよ、問題は。

2年前は、フライも5~6種類だったしセブンカフェやセブンミールもなかったし、確実に仕事増えてます。

美味しいと評判のセブンカフェも、裏方は、コーヒー豆、カップや蓋、ミルク、砂糖、ストローの補充、ペーパー交換、付随する仕事がいろいろある。

これからも増え続けるのかお客様へのサービス、セブンイレブンのあくなき追求が続く限り、終わりはないかも。



税抜きで170万円、税込みなら183万円、金額が大きいと8パーセントも大きい(当たり前か、、)


トルティーヤドック
「粗挽きのポークウインナーをトルティーヤで包みました。別添のトマト&アラビキマスタードをつけてどうぞ。」だそうです。1本110円。




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バラのプレートの続き

2014-08-06 09:42:04 | トールペイント*ステンシル*ハンドメイド
昨日火曜日は、お仕事も遊びの予定も何もなかったのでバラのプレートの続きを描いた。

ゆるゆるのリラックスパンツにゆるゆるのTシャツ

髪の毛が額にかかるだけでも嫌なので、前髪をカーラーで巻いてそれでもはみ出す毛をピンで留めて

誰にも見せることのできない格好で

家庭訪問の時にカーラーを取り忘れて前髪にカーラーをつけたままずっと先生としゃべっていたというTさんのことを思い出した、気を付けよう。

BGMは、この前MTVでかかっていたONE OK ROCKの 新曲 Mighty Long Fall にしよう。

7月末から公開されている『るろうに剣心』の主題歌。

相変わらずかっこいい。

TAKAと呼ばれているボーカルは、森進一さんと森昌子さんのご長男で、DNAは確実に受け継がれていて声がすごい。

海外のファンの方も多くて、YouTubeのコメントは海外からの方が多いくらいだ。

いろんな国の人が、ライブしに来て欲しい、と言っている。

通っていた高校が帰国子女が多い高校で、沢山英語を聞いたので発音がネイティブ並にいいらしい。

私にはよくわからないけれど、そうらしい。

海外に誇れるロックバンドが日本にいると言う事が単純にうれしい。


さて、このバラのプレートを描きはじめたのは4月で、もう8月か、、遅々として進まない。

間にほかの作品を描いたり、描いても気に入らなくて消したりしていたのでと言い訳です。





4月に描きはじめたプレート



ボーカルが森進一さんと森昌子さんのご長男と思うと親近感がわく




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良い睡眠をとるために  小説『左岸』と『右岸』

2014-08-02 21:15:20 | 読書
最近、暑いし時たまなかなか眠りに入れないことがある。

コウ君が来ていた時は、8時に睡魔に襲われ小一時間寝てから起きだして、食器を洗って、入浴してまたぐっすり寝ていたので
家族も減り、やらなければならないことも少なくなって疲れていないという事だと思う。

ネットで良い睡眠をとる方法を調べてみたら

夕飯以降カフェインの入ったものは口にしない。

眠る1時間前くらいにぬるめのお風呂にゆっくり入る。

寝る直前にPCの画面を見たり、読書したりしない。

アルコールも睡眠が浅くなるのでダメ。

と、いろいろ書いてあった。

飲み物は、麦茶しか飲んでいないのでノンカフェイン。

お風呂は、烏の行水だけれど1時間前くらいには入っている。

寝る直前にPC、これです、これです、ブログを書いてからもグズグズいろんなところへ行ってみてずーっとPCの前にいるし。

睡眠にそんなにこだわっていないとはいえ、眠れた方がいいのはいいし夫がぐうぐう寝ているのを見ているとちょっと腹も立ってくる。

先日眠る2時間前くらいにはPCをやめてみました、何だかつまらなくて誘惑に負けて読書してしまったら

面白くて感動して目がランラン、やっぱり眠れませんでした((+_+))

でも、寝る前に何にも楽しいことをしないなんて、、、1日生きたご褒美が欲しい(?)

で、この前どっちゃり届いた通販のダーマコレクション秋冬物その他をながめながら、あれも欲しいこれも欲しい、と物欲と戦いながら寝て見ることにした。

手に入らないとはいえ、この世の物とも思えないくらいの美しいスタイルのモデルさんが着こなす服、靴、バッグ、を見ているだけで楽しいし、もし、これを買ったらどの服に合わせようかとか考えているうちに安らかに眠りに入っていくことが出来た。

当分、厭きるまでこの方法でやってみます。

さて、皆さんにもお薦めしたいので読んでいるうちに面白くて眠れなくなったのことを少し。

江國香織さんの『左岸』を読んでいたことは少し書きましたが、10日くらい前にやっと読み終えました。

3~4か月、ずっと主人公寺内茉莉ちゃんと過ごしていたので終わった後すごくさみしい気持ちになった。

茉莉ちゃんが小学校のころから始まった物語は、50歳くらいまで続き最後は介護のことや年老いていくことの悲しさみたいなことも書いてあって共感できたしこれからも続く茉莉ちゃんの人生を思い浮かべたりと読んだ重みをずっしり感じることが出来た本でした。

色々な年代の人に読んでほしいと思った。

そして、左岸と対になっている辻仁成さんの『右岸』を読み始めた。

左岸に時々出てくる茉莉ちゃんの幼馴染、祖父江九という男の子が今度の主人公です。

九ちゃんから見る違う角度からの物語は、読み始めると懐かしいような特別な感情が湧いてきてちょっと読みだしたらやめられないくらいの面白さです。

茉莉ちゃんの兄であり九のあこがれの人惣一郎の自殺が両方で大きな影響力を持って話に関与してくるのだが、左岸でははっきりした惣一郎の気持ちというか原因が語られなかったけれど

右岸では、魂となった惣一郎が独白する形で語られるその部分が素晴らしい。

「なんでか、細かいことはようわからん。でも、好奇心があった。決して、世の中に絶望したからとか、親への反抗とか、いじめを受けたからとか、そんな短絡的な理由ではなかったと。分かってもらえんとは思うけど、もっと、人間の本質的な問題やったと。つまり冒険心、というのか、もう少し難しい言葉で言うと、探究心ったい。」(ここだけ読むとあれです、最初からすべて読んでほしい)

と、まだまだ独白は続くがとにかく感動したというか惣一郎の言っていることがよくわかってとてもよかった。

作家ってすごいなぁ、見たこともない世界を構築し読者をがーっと引っ張っていくものすごい圧倒的な力を持っている。

まだ読み始めたところだし、寝る前に読めないとなると読み終わるのはまたいつのことになるのか、でも楽しみがあるということはいいことです。



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