Pains パリの味

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ベーカリーと食パン

2017-11-09 21:26:30 | Weblog

真言宗別格本山 高幡不動尊 五重の塔法輪(九輪)紅葉と合成しています。


法輪と銀杏の合成、

 日本では食パンにバターを配合することが非常に多い。これはバターが高価で高級品だから、バターの香りがあるだけで高級品として認められるからでしょう。しかしフランスではバターを配合するだけで、それはパンではありませんと言われます。
 食事用のパンにバターを使うことはありません。バターを使うのはブリオッシュと特別な商品だけです。

 ヨーロッパでもアメリカでも、バターの香りがするパンなど毎日食べられないと言います。よく耳にしました。私も同感で、バターを使うのはレーズンブレッドだけで、食パンにはバターはもちろん、牛乳、生クリームは使わず食パンを提案してきました。ただ唯一柏のペジーブルではバターを使い食パンを提案しました。しかしこれが売れて売れて、予約なしでは手に入らないほどの人気になりました。

 日本人にとってバターは、特別なもの、バターが入るだけで美味しい、美味しくなる、と信じられている。

私はバターの入らない食パンが好きで、フランスパン生地或いはバターを使わず、塩だけの配合の生地を型詰めして焼いた、Pain de mie(パンドミ)が好物です。まず飽きない、柔らかすぎず、食べ応えがある。

 しかし、パンドミもバターが入っていたり、さらには卵まで入った物まであり、ああー。フランスで本物を勉強したきた者には堪え難い。

Baguette(バゲット)は皮(パンのクラスト)を食べるパン。
それに対しPain de mie(パンドミ)は中身(パンのクラム)を食べるパン。Mie=中身(クラム)の意味で、元々フランスパン生地を型に入れて焼いたパンでした。ドンクのハードトーストが最も近いでしょうか。それとサンジェルマンのエクセルブラン。エクセルブランは上質の小麦粉、塩、酵母、ラードだけですので、とても近いと思います。このラードでなければ出せない風味と食感があります。ラードは風味の改善、老化の遅延では群を抜いています。それも少量で効果があり、しかも天然物です。ラードを真似て人工的に作った油脂がショートニングです。

 
3枚の合成で隙間なく菊の花で埋められています。



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