奈良のむし探検

奈良に引っ越しました。これまでの「廊下のむし探検」に倣って「奈良のむし探検」としましたが、動物・植物なんでも調べます。

松阪・伊勢・鳥羽旅行1

2024-05-24 21:30:10 | ちょっと足を伸ばして
5月9日から11日まで、三重県の松阪・伊勢・鳥羽へ旅行に行きました。実は、昨年もまったく同じ日程で、二見浦、伊勢神宮内宮、外宮に行ったのですが、今年は松坂城と本居宣長記念館、伊勢神宮内宮と倭姫宮・神宮徴古館、それに、斎宮跡に行きました。そのときに撮った写真を少しずつ出していきたいと思います。

近鉄電車に乗って近鉄郡山駅から大和八木駅まで行き、そこから、特急に乗って1時間ほどで松阪駅に着きました。



ここが松阪駅です。





松阪は江戸時代の有名な国学者本居宣長ゆかりの地として有名です。本居宣長は荷田春満、賀茂真淵、平田篤胤と共に国学の四大人と呼ばれています。実は、私は三重県の小学校だったので、御木本幸吉と本居宣長の二人を三重県出身の偉人として習いました。それで、松阪は憧れの地でした。駅前にある大きな鈴は浜田藩主松平康定から宣長に贈られたとされる鈴をかたどったものだそうです。



町の中を歩いているとこんな建物がありました。その横にライオン像があります。





説明によると、松阪は三井家発祥の地で、三井家の始祖である三井高利が呉服商越後屋を興し、それが三越になったということです。その三越のシンボルであるライオン像を寄贈してもらい、来遠像と名付けて置いているそうです。



建物の内部はこんな風になっていました。





来遠像からちょっと行ったところに本居宣長宅址がありました。宣長はこの場所で12歳から72歳までの60年間医師を開業する傍ら、日本の古典の研究をしたそうです。





居宅自体は松坂城へ移され、今残る家は宣長の長男春庭の旧宅と土蔵だそうです。









そして、松坂城跡に着きました。松坂城は蒲生氏郷が1588年に建てたとされています。





大和郡山にある郡山城と同じで、城の建物は残っていないのですが、城壁はえらく立派でした。





お昼を食べていなかったので、売店でうどんを食べました。大きなネギの入ったうどんで、出汁がおいしかったです。





その売店の向こう側に藤棚がありました。









さらに、歩いていくと本居宣長旧宅と本居宣長記念館の入り口が見えてきました。ここから先は有料ゾーンになります。





旧宅は後で見ることにして、まずは記念館に行ってみました。記念館入り口に受付があり、記念館と旧宅の見学を合わせて一人400円でした。







記念館内部の様子です。椅子があって座ることができて、また、映像を見せる部屋などがありました。展示は二階になっていて、その様子は次回に回します。

伊勢・鳥羽で見た植物と鳥・虫

2023-05-26 21:15:09 | ちょっと足を伸ばして
5月9日から11日まで伊勢・鳥羽へ旅行に行きました。11日は伊勢神宮外宮に行ったのですが、そのときに撮った写真、それに鳥羽のホテル周辺で撮った写真を出します。





まずはホテルの部屋の窓から撮った写真で、夜明け前です。鳥羽の海は静かですね。





そして、5時8分。菅島の山の端から日の出になりました。





朝、早く起きたので、ホテルの周辺を散歩してみました。これはスイカズラ





そして、クサイチゴ





これはシロバナセンダングサ。コセンダグサの変種です。





これはコモチシダ



海辺に行くと海藻が浮いていました。この周辺にはこんな海藻がいっぱいで、漁師さんが採取していました。おそらくこの辺りの名物、アカモクだろうと思います。



これはアシダカグモ





それにウツギ





これはウマノアシガタ





このスゲはよく分かりませんが、果胞の形からシラスゲではないかと思っています。





このシダはよく分かりません。





これはシャリンバイ



夜明け前に部屋から下を見ると、トビがいました。



散歩が終わって部屋から外を見ると、そのトビだろうか、飛び回っていました。

ここから後は外宮で撮った写真です。





コンデジを持って行ったのですが、撮ろうと思ったら、電池残量がほとんどありません。予備の電池を持っていたので、入れ替えてみると、こちらも空っぽ。どうやら充電し忘れたようです。それで、電池の節約のため、スマホで撮ることにしました。この植物は境内にいっぱい生えていたので、近くで警備をしていた人に聞きました。知らないということだったので、写真だけ撮って、家に戻ってから調べてみました。ハナミョウガというようです。





スマホだと拡大した写真は駄目ですね。これはたぶん、アリドオシだと思います。



正宮にお参りしたので、後はもう撮るものはないだろうと思って、電池のある限りコンデジで撮りました。これはせんぐう館の近くで撮った勾玉池のカキツバタです。



そして、モノサシトンボ



それからニホントカゲです。



ヤマガラもいたのですが、こんな写真しか撮れませんでした。





これは何でしょうね。葉からはユズリハかなと思ったのですが、どうも違うようです。





最後はカナメモチかな。

伊勢神宮内宮の動植物

2023-05-21 21:03:09 | ちょっと足を伸ばして
5月10日に伊勢神宮内宮に行きました。その時に撮った動植物の写真です。













参道を歩いていたら、手水舎の近くで、モンキアゲハがいるのに気が付きました。モンキアゲハはなかなか止まってくれなくて、いい写真がなかったので、何枚も撮ってしまいました。





モンキアゲハが来ていた木の花はバラ科のカナメモチだと思います。





御手洗場の近くでタツナミソウを見つけました。





第二鳥居に行くまでに見つけたシダです。おそらく、オオカナワラビだと思うのですが、自信はありません。





その近くで斑入りの葉を見つけました。おそらく、マムシグサの仲間だと思います。



こちらは斑の入っていない葉です。





正宮に行く途中で見つけました。五角形なので、ナチシダだと思います。この辺り、いっぱい生えていました。



別宮 風日祈宮に行く途中で、鳥路川にかかる風日祈宮橋で、カジカガエルの鳴き声が聴こえました。探してみると、岩の上で一匹見つけました。



その近くにいたミヤマカワトンボです。





これはウラジロ。ウラジロは写真のように上に積み重なっていきます。



これはギボウシの葉かなぁ。



これはヘラシダ







帰りにまた、風日祈宮橋の上からカジカガエルを探してみました。2匹、一緒にいるところを見つけました。



これは別の1匹です。



睡蓮の葉になぜかゴマダラチョウが止まっています。









御厩の近くで鶏がけたたましく鳴いていました。見物客が集まっている中で鳴いています。ネットで調べてみると、神鶏といって放し飼いにされているようです。

伊勢神宮は自然豊かで動植物の写真を撮るにはうってつけの場所でした。神宮司庁編・著の「図鑑 伊勢神宮」(小学館、2020)によると、神宮の森では、哺乳類16種、鳥類141種、魚類33種、昆虫2979種、その他約130種、木本類120種、草本類600種、シダ130種が記録されているそうです。

伊勢神宮内宮へ

2023-05-19 20:48:04 | ちょっと足を伸ばして

5月9日から11日まで、鳥羽・伊勢に旅行に行きました。初日は二見浦へ、二日目は伊勢神宮内宮に行きました。そのときに撮った写真です。

鳥羽に宿泊したので、鳥羽からバスで伊勢神宮内宮まで行きました。バス停から少し歩いて宇治橋に着きました。これは橋の入り口にある鳥居です。

橋は右側通行になっていました。

この橋は五十鈴川にかかる橋で、橋の上から覗いてみると、杭が何本か見られました。伊勢市観光協会のHPによると、これは「木除け杭」で、増水して流れてくる流木が直接橋に当たらないようにするための杭だそうです。

橋を渡ったところにも鳥居がありました。

鳥居を過ぎると広い道が続いていました。



ここは神苑といって、和洋折衷の庭園になっています。芝生の中に松の木が植えられていて、大変、趣のある風景でした。

火除橋を渡ると手水舎がありました。

こんな風に水が出ています。

その向こうにあるのが第一鳥居だそうです。

鳥居を過ぎると、五十鈴川に向かうように道ができていました。人がいっぱいいます。ここは御手洗場だそうです。





五十鈴川は清らかで、見ているだけで心が洗われるような気がしました。

そこを過ぎると今度は第二鳥居がありました。

建物が見えてきました。ここは神楽殿です。ここは御祈祷やお札やお守りを授与する場所のようです。

今日は裏千家の献茶会が開かれているようです。

門の中に入ってみました。これが神楽殿のようです。

こちらは五丈殿で、雨天のときにお祭りのお供え物などを祓い清める場所だそうです。



そして、正宮 皇大神宮に着きました。天照大御神をお祀りしている場所です。ただ、写真は階段下からしか撮れないので、こんな写真だけです。これまでにあちこちの神社に行ったのですが、これほど質素な造りの神社は見たことがありません。この正宮は二十年に一度、式年遷宮といい、新しく社殿を造り替えます。そのための土地が今の社殿の隣に用意されていたのですが、それを見損なってしまいました。

帰りに神楽殿を見ると、ちょうど献茶会が終わったところみたいです。

帰る途中、別宮 風日祈宮にも行ってみました。ここは風雨を司る級長津彦命、級長戸辺命をお祀りしています。元寇の時に神風を吹かせた神として知られているそうです。

五十鈴川の支流、鳥路川を渡る風日祈宮橋の前に鳥居がありました。

そして、風日祈宮橋です。

橋の上から川を覗いてみました。カジカガエルがうるさいほど鳴いています。岩と同じ色をしているので、なかなか見つからないのですが、2,3匹を見つけて写真を撮りました。次回に載せます。

そして、橋が終わったところにある鳥居です。





別宮 風日祈宮もこんなに質素な社殿でした。

そこから神楽殿の横をまっすぐ歩いてみました。途中、御厩がありましたが、馬はいませんでした。

ここは参集殿といって、参拝者の休憩所になっているところです。

そして、もとの場所に戻ってきました。五万分の一地形図によると、正面に見える山は鼓ケ岳355mのようです。

宇治橋の横にある松は立派でした。写真ではあまり参拝客がいないように見えますが、人のいないところばかりを撮っていたからで、平日だったのですが、次から次へと参拝客が来られていました。特に正装で来られている方が多いのに驚きました。やはり伊勢神宮は別格ですね。この後、おかげ横丁にも行ってみたのですが、それは次に回します。


二見浦で見た植物など

2023-05-17 21:11:18 | ちょっと足を伸ばして
5月9日に二見浦に行きました。その時に見た植物です。





夫婦岩に至る遊歩道があるのですが、そこで見ました。まずはコバンソウです。





これは葉しかないのですが、たぶん、ヒメウズ





これはトベラ。トベラは雌雄異株ですが、これは雄蕊の葯の発達が悪いので、たぶん、雌花。







これはタツナミソウ





また、トベラ。これも雌花かな。



これはウラシマソウ





これはクスノキ科の天台烏薬。確かに葉には三行脈が見られます。









これはちょっと迷いました。結局、葉の形からハマウドではないかと思っています。





海岸ではハマヒルガオが咲いていました。







こちらはハマエンドウ







カワウが翼を広げていました。(追記2023/05/18:これがウミウか、カワウか迷うところです。「野鳥識別ハンドブック」によると、カワウとウミウは、体の上面が褐色か緑色味を帯びるか、尾羽が長いか短いかという違いがあるようですが、生息地の異なることが大きな違いみたいです。カワウは内陸の淡水、干潟、浅い海、ウミウは外海の島や波の砕けるような岩とのことですが、大きな川の河口とか海岸の場合はどちらともいえないとのこと。また、ウミウの「繁殖地は本州中部以北や裏日本の海岸の絶壁や岩上に集団で繁殖し・・・」となっていました。今は繁殖期だと思うので、今頃いるのはカワウの方かなと思いました



これはフジツボ





またまた、トベラ。(追記2023/05/18:「日本の野生植物 木本Ⅰ」によると、雄花も雌花も雄蕊と雌蕊を具えているが、雌花は雄蕊が短く葯の発達が悪い、雄花は雄蕊が長く葯は長卵形とのことです。この写真の株はひょっとしたら雄花かもしれません





最後は一面に咲いているハマヒルガオです。

雑談)いつも使っているノートパソコンのバッテリーが駄目になったようで、起動のたびに表示が出るようになりました。バッテリーは簡単に交換できると思っていたら、今は内蔵されていて修理に出さないといけないようです。電話で問い合わせてみると、費用が3万円、期間が3週間もかかるとのこと。びっくりしました。費用もさることながら、3週間もパソコンなしに済ますわけにはいきません。もう一台、買おうかと思い始めました。以前なら、バッテリーを購入し、自分で差し替えればよかったのですが、不便な世の中になったものです。