奈良散策 第1344弾
10月31日に奈良県広陵町にある櫛玉比女(くしたまひめ)命神社に行ってみました。11月2日と3日に「箸尾戸閉て祭り」が開かれるのですが、宮入りが夜で行くことができないので、せめて準備状況だけでも見ておこうと思ったからです。
箸尾元気村から櫛玉比女命神社に向かって歩きました。前にこんもりとした林の見えるところが神社です。
近づくと旗がいっぱい立っていました。
櫛玉比女命神社と書かれた案内が出ていました。
そして、これが入り口です。勧請縄が張られていました。
右の方角を見ると鳥居が見えたので、まず、そちらに行ってみることにしました。途中、提灯がいっぱいつけられていました。これが祭りの準備なのかもしれません。
戸閉て祭りのポスターも貼られていました。
大きな鳥居です。「式内社 櫛玉比女命神社」と書かれています。式内社というのは、平安時代に作られた延喜式神名帳に載っている神社ということです。
境内に入ってみました。どうやら祭りの準備はまだのようです。
この神社で祀られている櫛玉比女命は饒速日(にぎはやひ)命の妃の御炊屋姫(みかしきやひめ)のことだそうです。御炊屋姫は、東征を始めた神武天皇一行が大阪から大和に入ろうとしたときに抵抗した長髄彦(ながすねひこ)の妹です。
これは拝殿です。
ここの本殿は前方後円墳の後円部に作られているというので有名なようです。「寺院神社大事典」によると、聖徳太子築造の古墳の上に鎌倉時代に当地の僧侶が天河弁財天を勧請し、古墳上に社殿を作ったのが初めだそうです。それで、中世には箸尾弁財天として、箸尾郷の郷社となっていたようです。
確かに本殿は小高い丘の上にありました。
本殿の横に境内社が並んでいました。
その右にある建物は弁財天を祀る厳島神社の小祠だそうです。
祭りの準備がまだだったので、とりあえず引き上げることにしました。途中、南戎神社という案内板があるので、寄ってみました。こんなマメ科の植物を見つけました。調べてみると、「日本帰化植物写真図鑑」には載っていました。エビスグサという熱帯アメリカ原産の帰化植物のようです。
そして、これが箸尾南戎神社でした。この後、馬見丘陵公園にもちらっと寄ったのですが、それは次回に回します。
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