古川日出男の『ベルカ、吠えないのか?』を読みました。なんとなくイメージとしてマンガの『流れ星銀牙』があったのですが、いやいや全く違います。
とにかく犬、犬、犬。しかしファンタジーの犬世界ではなく、リアリティー溢れる犬の世界。つまり繁殖と種の保存に重きを置いている、無数の世代にわたる犬の物語。ただし軍用犬を中心に据えた。
かっこいい犬が次から次に登場して全部把握しきれません。どんどん死んでいくし。犬も人も。最終的にはソ連の崩壊にまつわる話に結びがくるのですが、それまでの途中段階で出てくる犬のエピソードがたくさんあってどれも面白いので一気に読み進めてしまいました。
個人的には怪犬仮面のくだりが一番好きです。用心棒のサモア人との掛け合いとか。ちょっと身震いしたのは、過去からの年代を追った話と、現代の話が邂逅する箇所(この小説は、現代の話と過去の話が交互に登場する形式となっている)、アヌビスとロシア人将校が始めて相対するところ。この小説はかなり男くさい小説だと思います。
ああ、犬が飼いたくなってきたなぁ。家族としてではなく、犬として。
とにかく犬、犬、犬。しかしファンタジーの犬世界ではなく、リアリティー溢れる犬の世界。つまり繁殖と種の保存に重きを置いている、無数の世代にわたる犬の物語。ただし軍用犬を中心に据えた。
かっこいい犬が次から次に登場して全部把握しきれません。どんどん死んでいくし。犬も人も。最終的にはソ連の崩壊にまつわる話に結びがくるのですが、それまでの途中段階で出てくる犬のエピソードがたくさんあってどれも面白いので一気に読み進めてしまいました。
個人的には怪犬仮面のくだりが一番好きです。用心棒のサモア人との掛け合いとか。ちょっと身震いしたのは、過去からの年代を追った話と、現代の話が邂逅する箇所(この小説は、現代の話と過去の話が交互に登場する形式となっている)、アヌビスとロシア人将校が始めて相対するところ。この小説はかなり男くさい小説だと思います。
ああ、犬が飼いたくなってきたなぁ。家族としてではなく、犬として。