物造庵 ものつくりあん ナラ(楢崎賢)

ものつくり人「ナラ(楢崎賢)」による
絵や作品の制作過程、自作詩の発表、その他徒然…

白石一文 『この世の全部を敵に回して』

2009年03月10日 06時01分29秒 | 徒然のこと
白石一文『この世の全部を敵に回して』を読みました。しかし、白石一文が書いたわけではなく、白石氏の故友人の手記を本にしたものです。(僕も読み始めて気付いた。)
読んでみると当然ながらまとまりに欠けているし、考え方も飛躍しすぎるし、共感できない部分がたくさんあります。特に“死”についての諸々の考察は偏りすぎてる気がします。散文より詩の方が伝わりやすいんじゃないかなぁ。とちょっと思った。
しかしながら、この手記の作者が世界に持つ違和感や絶望感には共感します。
「私は子供たちのことも妻のことも愛してはいない。」と皮肉でもなく言い切るところが凄いなぁと思います。「真・善・美といった至上価値を説き、それらを追い求めることが人生の目的であると強調する者たちを余り信じてはいけない。」「男女間の愛情を筆頭に、家族への愛、師弟の愛、友への愛などで自らの運命の過酷さからから目を逸らしてはいけない。」などなど、悩みすぎ考えすぎの感はあるものの、同じ方向を向いている気はするのです。僕はもっともっとゆるくて楽観的、厭世的ですけどね。
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昨日の夕焼け

2009年03月10日 05時56分22秒 | 徒然のこと

昨日の夕焼けを見ましたか。とても濃く妖しく美しかったので写真にとってつい紹介します。
僕が見る夕焼けの空はいつも同じ場所からです。いつも見ている景色が、ある日には自分を変えるほどの威力を持つことに不思議さを感じます。
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詩132「世界の裏側へ」

2009年03月10日 05時36分14秒 | 自作詩
青い車でぶっとばして
思い切りよく海に飛び込む。
ずぶずぶと沈んで着いた海の底。
ライトをつけて進んでいくよ。
思ったほどに魚はいなくて
だだっ広い原っぱのよう。
でこぼこ道は山道のよう。
時々魚に出会っても
みんな人見知りで逃げてしまう。
そのうち壁が行く手を防いで
仕方がないから下車して上に
上っていくと
そこは世界の裏側だった。
遠くもなく近くもなく曖昧な距離で
手を振ってるやつがいる。
ああそうか。
その瞬間僕は気付いたんだ。
僕はここに来るために
あの世界に生まれてきたのか。
僕は君に会うために
この世界にやってきたのか。
君と話そう。
これまでの道のりを。
そして過ごそう。
君と今を。
僕たちの世界で。

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パステル画 26

2009年03月10日 05時34分58秒 | 絵の制作過程

パステル画の26枚目です。
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詩131「空の火」

2009年03月10日 05時19分50秒 | 自作詩
いつもの空が燃えている。
世界が火事か。
都市火事か。
少しは世界は。
よくなるか。
でも今は。
ただ見ている。
空の火が。
赤くてとても。
綺麗だなあ。
世間はいつも。
うるさいけれど。
僕は今。
美しくて聖らかな。
静寂を今。
感じているよ。
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絵②の4

2009年03月10日 05時17分57秒 | 絵の制作過程

絵②に久々4回目の描きこみをしました。
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