物造庵 ものつくりあん ナラ(楢崎賢)

ものつくり人「ナラ(楢崎賢)」による
絵や作品の制作過程、自作詩の発表、その他徒然…

村上龍 『空港にて』

2009年06月21日 06時10分09秒 | 徒然のこと
を読みました。昨夜の勢いのままかな。
村上龍には珍しい(と僕は思う)短編集です。「居酒屋にて」とか「公園にて」とか。その場所場所でのほんの数分の間のこと細かい描写(ここは村上龍っぽい、気がする)と回想のみで成り立っている短編小説です。外部的な状況は全く変わらないのに、主人公の内面的な変化や揺れ動きのみで読ませている。つまり物語はほとんどないのにけっこう面白く読めるのは、上手いなぁなんて生意気な感想を述べてみました。悪しからず。
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ぼちぼち増えてます

2009年06月21日 06時07分11秒 | 立体作品の制作過程

徐々に増え続けるつちむしたち!
引き取ってくださる方、お友達に配ってくださる方、変わらず募集中です。
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水彩画 27

2009年06月21日 05時48分42秒 | 絵の制作過程

顔彩と筆ペンで。
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詩241「王様の耳はロバの耳」

2009年06月21日 05時25分05秒 | 自作詩
明け方にはカラスとスズメが
警告するように鳴いているし
二十日ぶりの雨は
何の前兆もなく不躾に降出すし
誰が風呂を沸かしただとか
悪魔に魂を売りつけたとか
あの時の帽子は何色だったとか
近くの四つ角は事故が多いだとか
雨に喜びハトが歌っても
見知らぬ世界では
子どもたちが無残に殺され
よく見知った山で殺人が起き
自分から50センチ四方でさえ
把握できないこの世界であっても
そんなことなどは関係がなく
叫びだしたいときがあるだろう
王様の耳はロバの耳!
と叫んだ床屋のように
ああ金蓮花!金蓮花!
未だ見たこともないその花が
どうしてこうも気にかかるのか
彼方の岸に咲く花よ
私が死んだ後でいい
一度だけでも両手いっぱいに
抱えさせて欲しいのです
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