美しい街と とるに足りないおれ

クリスチャン・ガイイ 『さいごの恋』

これは晩年における最後の恋を描いた話、ではあるが、恋について書いた話ではない。
なにしろ死の影が濃すぎる。死を決した男がそれでも生に執着するその理由とは何だったか。降りだした雨に打たれる感覚を味わいたいという、胸の高鳴りだった。
恋のやり取りなんか一つも出てこない。あくまでも紳士的な振る舞い(ただし今にも死にそうではあるが)に、個人的な、どこまでも個人的な感情の起伏を描くのみ。でも結局それが恋だろう。
最後の一語はきっと、胸の高鳴りに言った言葉だ。

Merci.

個展(油彩画展示即売会)開催中 途中報告 残り２日です

急遽描いた水彩画、出してます。一枚１００円。


油彩画、だんだん減ってきた。


あと２日です。
いっぱい来てほしいなぁ。

詩６５１「あなたの空気と眠る」

あなたの空気と眠るのよ。
真夏の暗闇冷やしすぎ。
凍え死ぬほど寒くても。
すれ違う人は無関心。
つまりわたしはひとりでも。
夜の川は黒々として。
吸い寄せられるほど魅力的でも。
あなたと一緒に眠るのよ。
あなたの空気と眠るのよ。
そうすれば。
だいじょうぶ。
わたしはきっと。
だいじょうぶ。
あなたの空気と寝たいのよ。
腕枕でもしながらね。
髪など撫でてもらいながらね。