本も字も大きい童話みたいな本。実際明らかに中学生向けに書かれたような文章だし。
仕事や自己実現や社会の仕組みやいろいろについての、かなり現実的なお話。『13歳のハローワーク』を書いた村上龍らしい話だね。少なくとも『半島を出よ』や『コインロッカー・ベイビーズ』のような幻想妄想の類は薄い。共感するところもあるけれど、現実的すぎて、僕は幻想妄想の世界の方が好みだな。
仕事や自己実現や社会の仕組みやいろいろについての、かなり現実的なお話。『13歳のハローワーク』を書いた村上龍らしい話だね。少なくとも『半島を出よ』や『コインロッカー・ベイビーズ』のような幻想妄想の類は薄い。共感するところもあるけれど、現実的すぎて、僕は幻想妄想の世界の方が好みだな。
去ったのか。
去ったのか。
約束の場所。
宝物。
咽喉渇き。
胸渇き。
干乾びた池。
視得ぬものを。
見たいと思う。
聞こ得ぬ言葉を。
聴きたいと思う。
触れられぬものを。
触りたいと思う。
岩山の天辺に居ず。
底の壁にひとり。
背中をつけて居る。
干乾びた涙。
の痕がある。
さみしさを。
知った猿。
自慰だけじゃ。
眠れない。