残酷の空

土屋賢二 『われ笑う、ゆえにわれあり』

哲学者土屋教授の、本気でもなくふざけているでもなくやっぱりふざけていそうな本。笑えます。これか。土屋教授の本領発揮は。一言ですむことを５ページにも１０ページにもわたって解説するのはもう、ただそれだけのためにやってるんだね。面白いからいいけどね。
「人間は、環境を破壊するのに必要な知識しかもっておらず、きわめて愚かであるが、それでも知能はあると考えられている。だから病原菌が自滅につながる行為をしても、人間程度の知能はあるかもしれない。」

油彩００３－１

詩６５２「うそつき」

ぼくはうそつき。
ほんとだよ。
ほんとういうとね。
ぼくはうそつき。
うそじゃないよ。
しょうじきいって。
でもうそつきだから。
うそつきっていうのも。
うそかもね。
じぶんでも。
わからないのさ。
でもねひとつだけわかる。
ほんとうがあるんだよ。
それはね。