五十嵐大介の『SARU』を読んだから読みたくなって読んだ小説ですが、これもまたしっかり伊坂幸太郎の小説だった。『SARU』が五十嵐大介のマンガなように。キーワードは一緒でもこんなに違う雰囲気になるんだね。お互いのを読み直してみると補完しあって面白いかもしれない。
歌はもやもやした隕石のようなもの、という表現がよかった。伊坂幸太郎は音楽が好きなんだろうなぁ。好きだからこんな表現ができるんだと想う。
たとえば空が一匹の。
魚だったら雲が鱗。
僕たちは泳いでいる。
青を見上げているんだね。
太陽が。
世界を白く焼いている。
焼き魚。
香ばしく。
青が濃くなり黒になり。
空も眠っているんだね。
月が辿るよお腹の中を。
そうか魚は透明なのか。
僕たちも。
いつの間にか食べられて。
少しずつ。
消化されていくのです。
魚だったら雲が鱗。
僕たちは泳いでいる。
青を見上げているんだね。
太陽が。
世界を白く焼いている。
焼き魚。
香ばしく。
青が濃くなり黒になり。
空も眠っているんだね。
月が辿るよお腹の中を。
そうか魚は透明なのか。
僕たちも。
いつの間にか食べられて。
少しずつ。
消化されていくのです。