お腹がいっぱいで。
眠れない夜。
遠くで鳴いている。
リカオンの声を聞いてる。
今日の食事で。
あと二十日は死なないな多分。
明日は湖に行って。
水浴びしよう。
寝転んで星を見ながら。
狩のことを思い出す。
君の走り方は。
とても美しかったな。
ありがとう。
君のおかげで生き延びることが出来た。
なるべくきれいに食べるよ。
お月さん沈んでく。
さようなら。
明日また会えるように。
今日もおれ。
生きるよ。
アラーキーの写す神々、といっても都市の風景写真だけど。神が写っているというよりここに神がいる、という言い方のほうがしっくりくるようななんでもない風景。でも確かにこの一枚一枚がここにしかない輝きを放っていることは何となく分かるような気がする。なんてまあ難しそうなこといわなくても、いい写真がたくさんだなぁ、でいいじゃんか。
最後のほうに松岡正剛やら粟津潔やら、いろんな人が神についてのエッセイを書いておりますが、まあおまけだな。
ガードレールの上立っている。
忍者が一人立っている。
遠くから僕に手を振っている。
うれしそうに笑ってる。
顔は隠して見えないけれど。
僕はそのまま通り過ぎる。
止まらずに。
いや一瞬だけかたまって。
やっぱりそのまま歩いていく。
忍者はそんな僕を見ながら。
悲しそうな泣きそうな顔になる。
振る手はまだ止めないで。
顔は隠して見えないし。
そもそも顔も見てないけれど。
ごめんな忍者。
まだそっちには行けないんだよ。
脂肪も柵も多すぎて。
いつかこのガードレールの上。
握手をしような落ちないように。
バランスをとりながらな。