油彩０１１－２

詩６７２「ずっとこい」

ずっとこい。
ずっと来い。
ずっと濃い。
ずっと故意。
ずっと鯉。
ずっと恋。
ずっと乞い。
ずっと請い。
いまでもずっと。
しぬまでずっと。
頭も身体も心も恥部も。
全部が全部。
ずっとこい。

赤く燃え始め羊なりたて

EDITH PIAF 『HYMNE A L'AMOUR』

コンパクトディスクレポート。
エディット・ピアフ『愛の讃歌』。余裕はあるけど声を張り上げ気味にうたっている。その大仰さは演歌に通ずるところが…ないか。

油彩０１０－２

詩６７１「つくることをやめない」

吐き気がするほど。
人間的に壊れている私ですが。
つくることをやめません。
つくられたものの魂は。
私の腐った魂からは。
独立しています。
私の生来の。
そして生涯の。
決して満たされぬ魂が。
つくることをやめない。
おおもとでありますが。
生み出される魂は。
私とは違う性格なので。
そう、すなわち。
安心してください。
私は私がいつ死ぬか。
全く見当もつかず。
今日のうちに死ぬ。
可能性は消えませんので。
つくることを。
やめることができません。
死ぬまでは。
やめることができません。

もう帰れの光

JERRY LEE LEWIS 『MILESTINES』

アナログレポート。
ロック黎明期、ピアノロックンロールの雄、ジェリー・リー・ルイス。おおこれが、ジェリー・リー・スタイル！オールディーズっぽいブルース交じりのロッケンロール。かっくいい。

油彩００９－２

詩６７０「白い虹」

快晴の日本晴れ。
青々の空に。
虹が出た。
白い虹。
青い空。
丸く横切る。

さよならの虹か。
おかえりの虹か。
此方の想いか。
彼方の想いか。
おそらくどちらも。
同じ強さの。
同じ温度の。

大きな。
大きな半円の下。
僕が感じているのは。
自己嫌悪感。
自己矮小感。
自己破壊衝動。
自己倦怠感。
だがそれは。
常に持っているものなので。
全然平気。

今はただ。
白い虹を見上げ。
白い虹の下。
彼方を想い。
立っている。