そらはいつでもやさしい

沙村広明 『無限の住人』 ２７巻

偽一つえー。かっくいいー。
対戦マンガの究極だな。

絵の続き Ｂ ０７

詩８１９「すこぶる」

嗚呼僕は今。
頗る気分がよい。
頗る。
右の鋏が漸く。
左と同じ大きさに成ったのである。
あの獣野郎と戦り合ってからこのかた。
片鋏で頗る不便だった。
頗る。
利き鋏でなかったし。
女を抱くのもままならねぇ。
鋏が揃っている事が。
こんなにも素晴らしいことだとは。
鋏の神様有難う。
礼を言うかに。
鋏や俺の命が捥ぎ取られるまで。
素晴らしい今の今を。
頗る生きるのである。
合掌。

工事の空

佐藤優 『国家の罠』

『国家の罠　外務省のラスプーチンと呼ばれて』
鈴木宗夫議員とロシア外交と外務省と検察庁と中央政府と世論（日本国民の目）と佐藤優。
僕は何も知らなかったのだ。あまり興味もなかったし。
純粋に読み物として面白かった。事実は小説よりも奇なり。
今の世の中は週刊誌の電車中釣り広告で動いていく、という考察には納得しました。

絵の続き Ｂ ０６

詩８１８「臥し」

横臥し。
仰臥し。
脳味噌の中。
捏ね繰り回し。
今の今さえ。
考えられず。
悶える俺は。
生きていると。
言えるのか。それとも。
これ以上はない程に。
純粋な生なのか。
子供じゃないから。
泣きたくならないんだな。
ただそこにあるだけだ。
いてもいなくてもいい俺が。

呻きつつ暗い空の光に癒される

かぜふきつけ