肘折温泉をあとにして向かったのは最上川。
最上川の舟下りをしたくて。
「五月雨を あつめてはやし 最上川」
芭蕉が読んだこの句は有名ですね。
舟下りをしている会社は複数あります。
乗り場と降り場が違う場合は、送迎してもらうか車を持ってきてもらわなければなりません。
時間やこの後の予定を考えるなら、乗り場と降り場は同じ場所がいい。
この条件に当てはまったのが川を上ったり下ったりする
「最上川舟下り義経ロマン観光」の1時間コース。
ここの良いところは、乗り場と降り場が一緒のことと、船でしか行けない縁結び神社「仙人堂」に参拝できること。
駐車場はJR高屋駅。
ただ、工事をしているらしくてナビで示した場所には駅も駐車場もなくて少し先の坂を上がったところにありました。
焦りましたよ~駅が見当たらない、案内表示がない~って。
受付を済ませたら船着き場まで10分弱歩きます。
上に貼り付けた地図には「徒歩2分」と書いていますが、工事が終わるまでは無理でしょうから
これから行こうかな?と思う方は時間の余裕を持ってくださいね。
船、見えてきました。
こちらの会社は、以前出川さんも充電旅で乗ったそうです。
そういえば見たような気がするなあ・・・。
この船には3組10人程が乗り出発です。
2組が県外、1組が県内からのお客様でした。
船に乗るとこちらが渡されました。
この会社が発行している情報紙。
なぜ池田理代子?
船の上で読むのは大変なので、降りたらじっくり読もうと思います。
船着き場の対岸付近に見えるのが、後ほど立ち寄る仙人堂です。
仙人堂を左に見て船は進みます。
船頭の芳賀さんはこの船会社の社長さん。
芳賀さんのガイド、じゃなかった「トークライブ」は人気だそうです。
そのトークライブですが、マイクはあるけど簡易なのと、マスク越しと山形弁で全ては聞き取れませんでした~。
お天気もまずまず。晴れたり曇ったりで太陽が出てくるととても暑かったです。
白糸の滝
舟下りも終盤、船着き場の対岸にある仙人堂へ向かいます。
芳賀さんによると、
仙人堂は義経一行が立ち寄り従者の常陸坊海尊が建立したといわれ、松尾芭蕉は、紀行文「奥の細道」に
仙人堂のことを記しています。それなのになぜこれほどの歴史的文化遺産を訪ねることが
できないのか不思議でならなかったので、芭蕉紀行300年祭の時に山形県の母なる川最上川で公的な
各許可をいただき、事業を営むものとして仙人堂の歴史を復活させることは当たり前の責務だと考え
荒れ地だった仙人堂周辺を33年前に鍬1本持って整備したそうです。
だからいくつかある舟下り会社の中で仙人堂へ立ち寄ることができるのはこの会社の船だけだそうです。
仙人堂を復活したことでたくさんの良いご縁があったそうで、多くの方の写真やサインなどが飾ってありました。
池田理代子さん作「義経」
どうやら池田理代子さんと芳賀さんのご関係は、きっかけを忘れてしまうほど昔からのようですが、
仙人堂のおかげらしいです。
ジャニーズ事務所公認 SMAPのサイン
この他、兼高かおるさん、さくらももこさんなどなどなど、多くの著名人がこちらとご縁があるそうです。
ここでは、芭蕉や義経、弁慶も飲んだと言われる仙人堂の銘水を使ったコーヒーを飲んだり、
御朱印をいただいたり(置いてあるので、お金を入れて自分で取ります)。
滞在は10分ほどだったかな。
1時間ほどの舟下りは終了です。
船から見る空や山の景色、空気はなぜでしょうね、心が穏やかになる気がします。
川の力もあるのかな。
あっという間の船旅でしたけど、よい時間を過ごすことができました。