今回の展示会で、人目を集めていたのがこれです。まるで、エイリアンの頭のような異様な形。Cyber Knife Ⅱという放射線治療機械です。癌などの放射線による治療装置で、もともとはアメリカ軍のトマホークミサイルの追尾システムを応用した装置で、癌の病変部位にピンポイントで照射治療をすることができます。従来の放射線治療装置にありがちな癌の病変部位の周辺細胞を破壊してしまうことなく放射線治療が可能となります。
今日は自分の仕事柄、パシフィコ横浜で開催されている国際医用画像総合展に行ってきました。土曜日ということもあり、人ではものすごかったです。最近の医療系の画像診断装置はやはりPET/CTが主流で、東芝・島津・日立・GE・Siemens・Philipsなど大手の画像診断メーカーは力を入れているようです。それに伴いPACS(コンピューターによる画像ファイリング)も中小メーカーを中心に各社特徴のあるものが出展されています。いまやレントゲンフィルムは既に存在価値はなくなり、高精細の液晶モニタで画像を編集したり3D化します。画像診断装置は中でもやはり海外メーカーの特にSiemens・Philipsは開発の進化が郡を抜いているように思います。(クルマも同様に技術革新のリーダーはドイツを始めとするヨーロッパですね。)今年の夏以降にはガンマカメラ+CTのコラボレーションの診断装置が薬事承認されるようで、一段と検査診断装置は安全で低進襲で且つ早期診断が可能となるのでしょう。写真はSiemensの64列X2(デュアル管球タイプ)マルチスライスヘリカルCT。