Una bella macchina

2台のイタリアンGTの出来事。それからファミリーの面白日記も書いていきます。

タンブレロと綿帽子

2008年05月16日 23時09分14秒 | MASERATI 3200GT
 IMOLAは小さな町だが閑静な住宅街が続いている中に、サーキットであるAutodromo Enzo e Dino Ferrariがある。通称はImolacircuitだ。日本では考えられないが、本当に住宅街にある。これでF1でも開催したら街中F1サウンドで充満して苦情になるのではと思うくらいだ。さすがF1先進国・自動車文化先進国・・・、多分そんな苦情は市役所には来ないのだろう。



忘れもしない1994年の5月1日。その14年後にしてやっと訪れたタンブレロ・・・。
昨年からサンマリノGPは無くなってしまったが、5月1日の次の次の日である5月3日(何故5月3日なのかは次のレポートで)にSennaのモニュメントへ・・・。サーキットの真ん中は公園になっている。緑の木陰が続く遊歩道を4~500m歩くと木々の間から改修されてシケインに変わったタンブレロが見えてきた。


訪れる人が絶えないのであろう、献花されたばかりの色とりどりの花・花・花・・・。
ForeverSennaの文字を見ると胸に熱いものがこみ上げる・・・。




母国ブラジル国旗に包まれたSennaは今も愛されているのだろう。

この季節・・・、初夏の日差し溢れるIMOLAは、白い綿帽子が空を乱舞・・・、悲しいSennaとはあまりにも対照的だった。

Panini Museo

2008年05月16日 00時00分29秒 | MASERATI 3200GT
 さて、MaseratiFactoryを見学する場合、一緒に必ずセットで訪問するところは言わずとしれたPaniniMuseoだ。私たちは5月2日に訪れたのだが、クルマがすれ違うことが困難なほど狭い農道の突き当たりにMuseoはあった。門を潜るとそこは広大な敷地に納屋を改造したであろう吹き抜けの2階建てのMuseoや、農耕器具が置いてある倉庫もある。その横には年代モノのトラクターや耕運機がズラリと並べられ、さすがModenaは農村地帯だと垣間見る。


しかし、ご覧のとおりMuseo内部は極上のMaseratiが整然と並ぶのは圧巻である。まず、これはご存知A6GCS/53 Berlinetta by Pinin Farinaだ。現代のNewモデルGranTurismoは、コイツが居なかったら生まれなかったのだから・・・。


これはChubasco。このクルマご存知の方は相当のTridenteフリークです。かつて20年近く前にデビューしたV8のShamalに続き、アレッサンドロが放ったV8ミッドシップスポーツのプロトタイプだ。結局この世に生を授かることはなかったが、マルチェロ・ガンディーニお得意のリアホイルアーチの斜めカットは、このクルマにも健在だ。確かこのChubasco発表時にアレッサンドロは黒のコートに黄色いスカーフを巻いて颯爽と登場。ルーフがスライドしてオープンするのを自慢していた写真が雑誌に掲載されていた。 実は、私も実物のChubascoを目の前にして、アレッサンドロと同じ如くルーフをスライドさせたい衝動に駆られました。しかしさすが貴重なモデル・・・、触るのも躊躇してしまいました・・・。


次は、Merak。見た目はただのMerakだが、中身はBiturbo!!
そうです、コイツはBiturboシリーズの祖先なのです。


最後に、ここの敷地内は酪農チーズ工場。倉庫には保管したチーズがイッパイ。
チーズをカットする年代モノのマシンが、何十年と使われているよう・・・、そんなところにもマシンに対する拘りが感じられます。
もちろん私もチーズのお土産は買いました。