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岩手県盛岡から四季通じて自然、食の情報を発信します。

笑い三年泣き三月( みつき)オールウェーズ三丁目の夕日

2012-07-06 02:48:37 | 日記
笑い三年泣き三月
木内昇
文芸春秋
オールウェーズ三丁目の夕日は希望に満ち始めた昭和三十年代から始まります。
この物語りはその一昔前の戦後の二十年代の戦後間もない東京の浅草のストリップ劇場がその舞台になります。
どさ回りの漫才師やらストリップ嬢に戦災孤児の奇妙な共同生活から戦後間もない日本の姿が見えてきます。
そこには食糧難、敗戦による体勢の急激な変化にほんろうされつつもたくましく生き抜く庶民の生活が、それぞれの目を通して描かれています。
今や日本とアメリカとが、戦争したことすら知らない若者も多いと聞きます。
希望に満ち始める昭和三十年以前の何かに必死にもがいてる日本の姿がかいま見えてきました。
何より驚かされたのは作者が俺より若い世代でありその取材力の高さにありました。

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