万城目学の最新作「偉大なるしゅららぼん」を読んだ。584ページの大作?三夜で読破した。
旅先の輪島で購入。夜が長いので車中・ホテル・車中と三夜。
TVドラマ化された「鹿男あをによし」が興味深かったのがベースにあった上に、今回の舞台は琵琶湖であるので これは読まないわけにはいかないのだった。
予想通り壮大なありそうだがそんなことは絶対にないストーリーで、どこまで史実や地理的情景がホントなのか?知らない人が読むと半分くらいはホントのことだと思ってしまいそうな奇妙奇天烈な展開である。
主な舞台となる石走・いわばしりは実在しないだろう。米原から長浜の間のJRの駅となっているが そこには二駅しかなくその名は無い。平山の城暮らしをしていて、山を下りれば琵琶湖に出るという設定。マキノと竹生島を結んだ対岸に石走が有ると言う設定。チョトずれているというかぼけている。多分モデルは彦根城という考え方もあるが荒神山城かもしれない。。山を下りれば琵琶湖に出れるが対角には無い!お堀を船で高校に通うとなるとやはり彦根城か?お堀端には彦根東高校が実在する。淡十郎と涼介二人だけが着る赤い学生服は井伊の赤備えをふんでいる。 ミステリーのような展開でいてユーモアがあり、思春期の恋愛感情も微笑ましい。
僕にも琵琶湖から授かった力があれば!
裏主人公は琵琶湖だ!
どこまで真剣でふざけているのか!バカボンのパパのような!
龍のゲップと屁!「しゅららぼん」!