5月7日(土)午後からは世界遺産石見銀山へ。現地にはマイカーは規制されているので先ず世界遺産センターへそこからバスで現地入りするのだが、センター入り口で限定の間歩公開ツアーが有るのを知り、残り4つの空きが有ったので直に申し込んだ。13時15分開始で約2時間半のツアー。参加費は¥3800-・一人。
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間歩とは坑道のことで、ここでは明治からのものが坑でそれ以前は間歩と呼ぶのだそうだ。普通公開の間歩もあるようだが 詳しいガイド付きで奥行きも滞在時間も長いので大満足だった。
ツアーのメイン大久保間歩の入口。この時点で気温は25度ほど。しかし間歩からの冷気で寒い寒い。間歩の中は9度だとか!
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石見銀山には500余りの間歩があってその中で大久保間歩は最大の規模を誇り、天井の高さが最も高いところで5mにもあるそうだ。割れ目や人一人が何とか通れる採掘跡が四方八方に有って、大きいものは採掘と言うよりも銀のあるところに行くためのバイパス道であったり水抜き坑であったようだ。20m以上も真下に掘られているところもあった。
間歩の壁面には、江戸時代のノミの跡や明治時代の再開発の際に用いられた削岩機の跡が残っている。トロッコの軌道跡も見られ時代の経過と共に掘削技術が変化していった様子も感じとることができる。
左画像の下面の白いヘルメットと対比すると間歩の大きさが分かるのでは!
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大久保間歩を出て釜屋間歩へ。6年ほど前に新たに発見されたとかで、竹やぶに埋まっていたそうだ。
ここには祭壇跡などが有り、釜屋間歩を管理する安原伝兵衛が収めた税の額が記録で残っていて、そこから推察すると年間60tの銀を採掘していたとの事。
明治になってからはフジタ財閥が権利をもって再採掘し始めたが思うほどの成果が出ず数年で閉坑し、その後権利を持ったまま放置していたため、荒らされずそのままの姿で残った。鉱山遺跡としては荒らされず当時の姿が残っているということも自慢だと。世界遺産登録時にフジタグループが県に寄付したのだそうだ。
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銀の積み出し港の一つ鞆の浦へ寄ってみた。現在は友漁港。銀山から一番近い港。
もう一つの積み出し港は沖泊、現在は温泉津。二つの港も含めて世界遺産。
今回は町並みは散策しなかった。もしお出かけの人があるならば、このツアーを事前予約して 街中散策としっかり1日が必要だと思います。