山には雪が降り、そろそろお泊りの山登りは出来なくなる。
太平洋側は今週末までは晴れるという予報に、南アルプスを行先に。
赤石岳の小渋川遡行は、前日まで雨が降っていたので、止めた方が無難だろう。
北岳へのバスは今週で終わりなので最後のチャンスだが、日中でも氷点下だというのでもう無理。
甘利山のチャリクライムの記事を見つけ、ここから鳳凰山へ登れるので行くことに。
山行きは、チャリクライムの乗鞍岳や谷川岳~本白根山リタイヤがあったが、先月16日の、
富士登山以来、約3週間ぶりなので、荷物を背負っての山登りにちょっと不安が残る。
鳳凰山は、初回の青木鉱泉、2回目の御座石鉱泉からに次いで、3回目となる。
強行日帰り出来ないことはないが、歳と季節を考え無理はせず一泊することに。
山小屋は11月初めの連休で一旦休業、11月一杯は週末のみの営業となる。
テントを張れるのは南御室小屋のみなので、甘利山からは半日あれば十分だろう。
7日は小屋まで行って泊まるだけ、翌8日に鳳凰山をピストンし、甘利山まで戻る計画。
7日、09時20分、自宅出発。 八ヶ岳エコーラインから20号線、12号線へ。
山へ入るのにガス欠が心配だったので、一旦韮崎市街に戻り給油後、甘利山公園線を上る。
遅めの紅葉を眺めながら走ると、途中に椹池なるものがあり、ちょっと寄る。
山小屋?もありテント場もある。 ここで昼食を済ませ、駐車場へ12時20分着。
予定より遅れているが準備を済ませスタート。 荷物を担いでいるが13分ほどで甘利山。
ここはツツジの群生で有名らしいが、今の季節は何もない。 早々に千頭星山へ向かう。
1時間10分で千頭星山。ここまではハイキングコースで10人ぐらい小学生の団体とすれ違った。
ここからが本格的な登山道。踏み跡は荒れており一部不明瞭、予想以上に急勾配で、
大きく下り、再び大きく登り返す上、一部ガレ場や岩場、ロープがあり、予想より厳しい。
荷物の重さが肩に食い込み、下半身への負担も大きく、思ったより時間が掛かってしまった。
苺平まで約2時間半、ほぼオンタイム。 薄暗くなり初めているので、小屋まで急ぐ。
南御室小屋へ着いたのは17時少し前。小屋には誰もいないので、水場とテントを張る場所を探す。
小屋の右側に湧水の水場、その手前に素泊室なる小屋があったので、今夜はここで休ませてもらう。
お湯を沸かして寝床を作っている内に、辺りはもう暗くなってしまった。
夜中の2時頃、小用の為に小屋の外へ出ると満天の星空。好天気が期待される。
再び寝返すが、4時半頃に強風による木々のざわめきで目が覚める。
温度計がないので、正確には分からないが、氷点下にはなっているだろう。
風も強いので、ダウンパーカーとマウンテンパーカー、下はウィンドブレーカーズボンの防寒装備。
朝食を済ませ、飲料水と昼食だけ持ち、残りのザックは小屋前にデポし、6時25分、薬師岳へ向かう。
相変わらず風は強いが、登っている内に身体が暖まり、途中でダウンパーカーを脱ぐ。
稜線へ出ると更に風が強まり、身体が振られ、真っ直ぐに歩けない。
薬師小屋まで55分ほど。更に7分ほどで薬師岳頂上。ここから見る北岳の素晴らしさに感激。
主峰の観音岳までは25分ほど。 あまりにもの強風に地蔵岳はパスし、ここで引き返すことに。
薬師岳~観音岳の稜線から、南アルプス(薬師岳~荒川岳~間ノ岳~北岳~仙丈ケ岳~観音岳)の動画
一旦脱いだダウンパーカーを再び着直し、薬師岳へ戻る。
一時閉鎖している薬師小屋も南御室小屋も、戸は閉めてなく、休憩用に開放されている。
観音岳から1時間強で、南御室小屋へ戻り、下山へ向けて荷物をまとめる。
登って来た時の大変さから、下りもかなり大変だろうと覚悟しながら下山へ。
ダブルステッキながら、膝や太腿への負担が大きい。
予想以上に時間を費やし、昼食を挟みながら、約4時間半掛けて甘利山駐車場へ戻る。
荷物を積み付け支度をし、帰りは小武川林道を青木鉱泉・御座石鉱泉側へ下る。
この付近の紅葉はまだ十分見れる。
一部を除き林道の舗装化が大分進んでいるので、完全舗装も間近だろう。
(右下のボタンで全面表示のスライドショー)
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