長内那由多のMovie Note

映画や海外ドラマのレビューを中心としたブログ

『アンダーワールド ブラッド・ウォーズ』

2017-08-12 | 映画レビュー(あ)

オレ以外に好きだという声を聞いたことがない“アンダーワールドシリーズ"第5弾。
前作で愛するマイケルとの間に生まれた娘イヴと再会したセリーンはさらなる戦乱の種となる事を恐れ、彼女を自分の知らないどこかへ隠すように頼む(誰に?)。一方、再び勢力を取り戻したライカン族はヴァンパイア族を圧倒。いよいよ決戦の火ぶたが切り落されようとしていた…。

 前項『バイオハザード:ザ・ファイナル』に比べれば映画としては幾分もグレードが上で面白く見られるのだがイヴの不在、行方不明のマイケルの扱いなどファンにとって重要な要素を少しも継承できていない企画の開発不足に“TVドラマ以下”という今日のハリウッド映画の窮状が伺える。『ゲーム・オブ・スローンズ』以後とでも言うべきファンタジー描写のオリジナリティ不足もこのシリーズの行き詰まりを感じさせた。シリーズ第1作ゴシック、ビザールテイストから早十余年経ったのか。

 そう考えるといくらケイト・ベッキンセールが美魔女でも、そろそろ不老不死のヴァンパイア役はキツイのでは。心なしかこれまでよりも出番が減り、アップもトバしている感が…。


『アンダーワールド ブラッド・ウォーズ』16・米
監督 アンナ・フォースター
出演 ケイト・ベッキンセール、テオ・ジェームズ、トビアス・メンジーズ、チャールズ・ダンス
 

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