長内那由多のMovie Note

映画や海外ドラマのレビューを中心としたブログ

『ファンタスティック・フォー』

2017-02-22 | 映画レビュー(ふ)

 相も変わらずFOXのマーヴェルコミック映画化が迷走を続けている。
 2014年の『X-MEN:フューチャー&パスト』こそ成功したものの、2016年は
『アポカリプス』が大コケ。大ヒットを飛ばした『デッドプール』は低予算、R指定で2月公開とそもそもスタジオ側が期待していなかった事が伺える。そして2015年にリブートされた本作はこの年のワースト映画として各賞を独占する羽目になってしまった(追記:2017年公開の『ローガン』は予告編を見る限り、かなり期待していいんじゃないか。『デッドプール』に続くR指定。ようやくFOXが何かを掴んだ感じが伺える)。

実際に見てみるとそれ程ヒドイとも思わないが、市場を席巻するマーヴェル・スタジオ製に比べればアクションもユーモアも遥かに見劣りがするし、ジョシュ・トランク監督の前作『クロニクル』の路線を狙った“ダークナイト方式”が通用しない事はもう何本ものアメコミ映画が実証してしまっている。4人の出自、友情に相当な時間を割いたトランク監督が多方から横ヤリを受け結果、破たんを招いてしまった事は想像に難くない(彼はその後、『スター・ウォーズ』スピンオフ企画からも外されてしまった)。

 マイルズ・テラー、マイケル・B・ジョーダン、ジェイミー・ベル、ケイト・マーラ(ブロンドにすると可愛い!)らのファンタスティックとまではいかないが魅力的な顔触れは捨て難いものがあり、頓挫した続編にテラーは乗り気。いっそこの4人はさっさとデップーと合流して筆下ししてもらった方がいいと思うよ!


『ファンタスティック・フォー』15・米
監督 ジョシュ・トランク
出演 マイルズ・テラー、マイケル・B・ジョーダン、ジェイミー・ベル、ケイト・マーラ
 

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